壁に大きな穴をあけてしまった場合、業者に直してもらうのも手ですが自分で直せば修理代も安く済みます!DIYで意外と簡単、壁の修繕について。
壁の穴は自分で塞ごう!ファイバーテープで下地を作ってパテで埋めれば大体直せる。パテはしっかり乾かそう
今年の6月に自宅の物置部屋となっていた一室をDIYでリフォームしました。
今現在パソコン部屋となっている私の部屋ですが、長年物置部屋として使われてきたのもあって湿気やカビで壁紙が剥がれ、さらには東日本大震災の激しい揺れで家具が吹き飛び上記のように壁に穴が複数あいてしまっていたりと、リフォーム前は結構大変な有様だったのです。
さて今回はDIYリフォームで実際に行った壁の穴の補修について書いてみます。DIYすれば修理費を抑えることができますよ!
壁の穴の修繕に必要なもの。ファイバーテープとパテとサンドペーパーで基本はOK!あとは壁紙があれば良い
壁の穴を直す工程は基本的に、
- ファイバーテープで基礎を作る
- パテを流し込んで穴を塞ぐ
- パテが乾いたらサンドペーパーで均す
- 壁紙を貼り付ける
このような流れになります。
ファイバーテープで基礎を作る
まず必要になるのが「ファイバーテープ」というもの。これはガラス繊維のメッシュ状になったテープで、壁のひび割れや穴、ジョイント部分の補修などに基礎部分として使います。
アサヒペン 粘着タイプ パテづけ用ネットテープ 幅50㎜×長さ10m
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このテープ自体に粘着性があるので、壁にそのまま貼り付けられます。
石膏ボードにあいた大きな穴を全てカバーするようにテープを貼り付けます。このとき壁の埃などの汚れをしっかり取り除いておくことで粘着性が増します。
上記の穴はおよそ8cm程の比較的大き目の穴ですが、この程度の大きさであればファイバーテープだけの基礎で余裕です。
パテを流し込んで穴を塞ぐ
次に「パテ」を流し込み、盛っていきます。
私の使った物は粉上のものを水で溶いて生パテを作るタイプのものでしたが、最初から生パテ(粘土のもっとやわらかいような感じ)の状態になっているものもあります。
セメダインのかべパテはサンドペーパーとヘラも付いているのでこれとファイバーテープだけで修復が可能!
セメダイン 室内壁補修用 かべパテ 業務用 1kg ポリ缶 HC-158
セメダイン |
パテは時間経過と共にどんどん硬くなっていきます。パテを盛ったらヘラで平らにならしてあげましょう。この段階で平らにしておくと、次のサンドペーパーの工程が楽になります。
壁の穴が大きい場合は一度に全部埋めようとせずに、下塗りである程度パテを盛ったらならして乾燥させ、固まってからもう一度塗るようにすれば失敗しません。
パテが乾いたらサンドペーパーで均す
パテはしっかり乾燥させれば中々の強度になります。押してもへこんだりすることはなく、十分に補修できました。
塗ったパテが固まったら仕上げにサンドペーパーで表面の凹凸を削って滑らかにします。パテの段差などが大きいと、この上に壁紙を貼り付けたときに目立ってしまいますのでこの工程は結構重要。
といっても、パテを塗るときにしっかりとヘラを使って塗り伸ばしていればそこまで苦労しません。当然サンドペーパーをかけると細かい粉末が飛散しますから、その対策はとっておきましょう!
壁紙を貼り付ける
先ほどまでは見た目が何だか汚いように思えたかもしれませんが、あれは下地なので壁紙を貼ってしまえばご覧のとおり!
真っ白な美しい壁になりました。上記画像の中央部分付近がちょうど先ほどの穴を直したあたりです。こうやってみるとまったく分かりませんね。
壁紙を貼ったまま一部だけ穴の修繕をしたい場合。壁紙を重ねてカットすればぴったりのサイズができあがる
前述の壁の穴の直し方は基本ではありますが、リフォームと同じタイミングで行ったため壁紙を全て剥がした状態でした。
では、壁紙を剥がさないで穴の補修をするときはどのようにするかという部分をみてみましょう。さすがに解説記事のためだけにもう一度壁に穴をあけるわけにもいかないので画像にて解説します。
まず上記画像のように穴があいていたとして、その周囲の壁紙をカッターで切り取っていきます。
下地と壁紙の境目の部分は、パテなどが付かないようにマスキングテープで保護しておきましょう。準備ができたら前述したやり方で壁の穴を補修し、サンドペーパーをかける工程まで終わらせます。
穴の補修が終わったら、壁紙を貼ります。このとき、同じ柄(または近いもの)の壁紙を用意しましょう。
しかしどうやって壁紙の切れ目を合わせるのでしょうか。私も最初不思議だったのですが、やってみて納得しました。
まず上記画像のように補修した箇所よりも大き目の壁紙をあてて、粘着テープなどで固定します。
そうしたら、補修範囲より少し大きめに、上にあてた壁紙からカッターを入れて下の壁紙ごと一緒に切ります。
上記の画像でいうと赤い線の部分ですね。
なるほど、2枚重ねて同じ部分を切るのですから必然的にカットした部分にぴったりとはまるような壁紙を切り取ることができるというわけです!
これで補修部分に完璧にフィットする壁紙が入手できました。
ハウスボックス クロス職人 ローラー&セメダイン 壁紙補修用接着剤 かべっ子 50ml CA-128
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あとはこの壁紙を接着剤で貼り付けて、ローラーをかけてあげれば、壁の穴補修は完了です。
このようにすれば元々あった壁紙は剥がさないで、穴のあいた周辺部分だけを目立たず補修することができます。
壁紙サンプルは必ず取り寄せよう。サンプルをそのまま補修用に使う荒業もある
壁の穴を修繕する際、一番重要なのはやはり壁紙でしょうか。
既存の壁紙とまったく一緒のものが一番望ましいのですが、今使っている壁紙のメーカーや型番を把握している人はそう多くないはずです。
ネット上で見本が出ているものの、画面越しに見る色と実際の色とではどうしても差が出てしまいます。せっかく壁の穴を直したのに、壁紙の色が微妙に違っていてかえって目立ってしまう事態は避けたいですよね。
壁紙を売っているお店はサンプルを有料で提供してくれているところが多いですから、近そうな色のサンプルをいくつか取り寄せてみるのをオススメします。
壁紙(クロス) 糊なし サンゲツ 織物SP-9932【サンプル】
サンゲツ |
Amazonでもサンプルが多数取り寄せできます。
ちなみにこの壁紙サンプルの意外な使い道ですが、壁の穴の大きさと補修範囲次第ではサンプルを直接補修用に使うという裏技(?)もあります。
壁紙サンプルはだいたいA4サイズで取り寄せできるため、A4サイズ(21cm x 29.7cm)程度の補修範囲であればこのサンプルを補修用に使えるというわけです。
DIYで壁の穴補修は手間の割に満足度も含めたパフォーマンスが良いのでオススメ!
壁に穴をあけてしまうというのは、家具をぶつけるなどのちょっとした不注意でやってしまいがちなアクシデントです。
放っておくには目立ちすぎるし、かといって穴1つあいた程度でいちいち業者に直してもらっていたのでは高く付いてしまいます。
壁の穴補修は初心者でもDIYしやすく、比較的簡単にできる作業の割にはコスト面や満足度におけるパフォーマンスが非常に高いといえます。
気になる壁の穴があったら、ぜひDIYで修繕にチャレンジしてみてください!
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