今は待て時期が悪い!とPS4を買わないできたゲーマーには良いニュースでしょうか。新型の通称薄型PS4が9月15日に発売となります。
ただし光デジタル出力がありません!
HDMIから音声出力を分離/変換させる方法を記事にしました。PS4スリムを所持・検討されている方はぜひこちらをご覧ください。
型番「CUH-2000」通称スリムPS4と現行版PS4の比較。薄型になり省エネ設計になった
画像引用元:Playstation.com
16年9月15日に、かねてより噂されていた薄型スリムの新型プレイステーション4が発売されます。
現行モデルのPS4に置き換わる形となる、【通称スリムPS4(型番CUH-2000)】に加えて、PS4の性能を向上させて4K対応とした【PS4 Pro(型番CUH-7000)】も発表されましたね!
今回は薄型PS4(CUH-7000)と現行版(CUH-1200)を比較してみましょう。
名称 | プレイステーション4 | |
型番 | CUH-2000シリーズ | CUH-1200シリーズ |
本体色 | ジェット・ブラック | ジェット・ブラック/ グレイシャー・ホワイト |
メインプロセッサ | Single-chip custom processor CPU : x86-64 AMD “Jaguar”, 8 cores GPU : 1.84 TFLOPS, AMD next-generation Radeon™ based graphics engine |
|
メモリ | GDDR5 8GB | |
HDD | 500GB / 1TB | |
外形寸法 | 約 265mm×39mm×288mm(幅×高さ×奥行き)(最大突起含まず) | 約 275mm×53mm×305 mm(幅×高さ×奥行き)(最大突起含まず) |
重量 | 約2.1kg | 約2.5kg |
光学ドライブ(読み出し専用) | BD 6倍速CAV DVD 8倍速CAV | |
入出力 | Super-Speed USB (USB 3.0)ポート×2 AUXポート×1 | |
通信 | Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T) IEEE 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth® 4.0(LE) |
Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T)×1 IEEE 802.11 b/g/n Bluetooth® 2.1(EDR) |
電源 | AC 100V, 50/60Hz | |
消費電力 | 最大165W | 最大230W |
動作環境温度 | 5℃ – 35℃ | |
AV出力 | HDMI®出力端子(HDR出力対応) | HDMI™出力端子 光デジタル出力端子 |
基本スペック的にはほとんど変わっていません。
やはり目を引くのはそのデザインです。現行モデルと比べるとかなり薄くなっているのがわかります。
Say hello to the new #PS4. It’s slimmer & lighter than the original version, but just as pretty. #PlayStationMeeting pic.twitter.com/GyJ17w25xZ
— PlayStation Europe (@PlayStationEU) 2016年9月7日
スリム版PS4デザインからどことな~くアップル臭がするようなしないような……。
角ばったイケイケなデザインから角の丸い可愛らしい感じにイメチェンしたようです。
スペック表の赤字で表記した部分は現行版と比較したときの違いです。デザイン変更でサイズが圧倒的に小さくなったことにより、重量も400g軽減されました!ダイエットにも成功です!
通信規格では初めてIEEE 802.11 acに対応しました。
「11ac」とは、米国電気電子学会(IEEE)にて策定が進められている高速化のための新規格です。2013年3月の電波法関連規則の改正により、日本 国内でも高速無線LAN規格「IEEE802.11ac(Draft)」として使用できるようになりました。「帯域幅拡大」「変調信号の多値化」 「MIMO方式の拡張」により、 従来規格の11nと比べ、約11.5倍(規格最大値)の高速化を実現。
引用元:buffalo.jp
また、Bluetooth® 4.0(LE)にも対応。
設計を変更したことで、最大消費電力は従来の230Wから165Wまで低減。何と65Wもの省エネとなっています。
光デジタル出力端子の記載が無い。コスト削減か?変換してアナログ音声出力を取り出したいユーザーは注意
ざっと薄型PS4(CUH-2000シリーズ)の評判を見てみると、重量減や消費電力の低下などメリットだらけに見えるのですが、プレイステーションの公式サイトで本体諸元表をよくよく見比べてみるとちょっと気になる点がありました。
わかりやすいように左側にスリムPS4(CUH-2000AB01)の本体仕様、右側に現行版PS4(CUH-1200AB01)の本体仕様の画像を並べてみました。
んん!?
ちょっと待って!光デジタル出力端子が付いてないやん!
記入漏れではないのかと思ったのですが、PS4 Proのスペック表には「光デジタル出力端子」が記載されていることから、薄型のスリムPS4には光デジタル出力端子が付いていないということになります。
先程のTwitter引用に貼ってあった画像にも確かに背面にはそれらしい端子がありませんでしたね……。
※追記
4gamer.netに掲載された伊藤雅康氏(ソニー・インタラクティブエンタテインメント EVP 兼 PSプロダクト事業部 事業部長 兼 ソフトウェア設計部門 部門長)へのインタビュー記事内で、
スリム型PS4における光デジタル端子の省略は,私達が想定するユーザーの,この端子の利用依存度と,省略することによるコスト的なメリットを総合的に判断して行いました。
PS4 Proには引き続き実装します。
引用元:4gamer.net
このように回答されていました。やはりコスト面を優先させた結果でした。
プレイステーション4からはアナログ音声出力が撤去されてしまったので、今使っているスピーカーなどへ音を出したい場合、こちらで紹介したように光デジタル出力端子からアナログ音声出力へと変換することで対応できました。
しかし、光デジタル出力端子まで撤去されてしまうとこの手も使えなくなってしまいます。
HDMIから音声出力を分離/変換させる方法を記事にしました。PS4スリムを所持・検討されている方はぜひこちらをご覧ください。
薄型プレイステーション4(CUH-2000AB01)の本体価格が29,980円(税抜)、現行版プレイステーション4(CUH-1200AB01)の本体価格が34,980円(税抜)となっていますから、5,000円安くなっていますが、コスト削減で設計上不要と判断されたのでしょうか、光デジタル出力は失われてしまったようです。
PlayStation 4 ジェット・ブラック 500GB(CUH-2000AB01) PlayStation 4ソニー・インタラクティブエンタテインメント 2016-09-15 売り上げランキング : 2 |
これらのことから、薄型スリムPS4は極限まで無駄をそぎ落としてダイエットしたPS4という印象です。
もっとも、家庭用ゲーム機において通常の用途で考えればHDMI出力だけで十分で、そのまま映像も音もでるのだから問題ないでしょう?という話ですが、例えば筆者のようにPS4のゲーム配信を外部機材で行いたい場合や、お気に入りのスピーカーから出力させたいというユーザーはいるはずです。
残念ながらCUH-2000シリーズの薄型PS4には光デジタル出力端子が付いていないようなので、以前紹介したアナログへの変換はできません。
まだPS4を持っていない方で、どうしても本体に光デジタル出力が欲しい場合は、16年11月10日に発売の「PlayStation®4 Pro」を買いましょう。こちらには光デジタル出力が備わっています。
コメント
表のスペックは1200じゃなくて1000か1100の物と間違えてる
ぎゃあああ!
当初初期型との比較用に表を作っていたのですが、途中から現行版との比較に変更した際に取り違えたようです……orz
先程CUH-1200のものに修正しておきました。ご指摘いただいて助かりました!ありがとうございます。