ガラパゴス携帯(フィーチャーフォン)とスマートフォン。
現在では携帯電話はこの2つに大別されています。
テレビのCMなどでもスマートフォンの話題が絶えることはありませんね。
ガラケーはもはや過去のものになってしまったのでしょうか。
そんな携帯電話に関するお話です。
全体の約半数がスマホユーザー、しかし30代以降の所有率は大きく下がっていく
情報流通支援サービスの株式会社オークネットが行なったインターネット上での「携帯電話に関する意識調査」のアンケートによれば、スマートフォンの所有者は45.4%とアンケート回答者全体のおよそ半数となっています。
「2人に1人はスマホ持ち」ということになるのでしょうか。
「iPhone 3G」が日本で発売となり、スマホブームの火付け役となったことは間違いないでしょう。2008年7月11日に発売されてから現在までで4年半余りが経ちますね。
他のメーカーも次々とスマートフォンを開発し、今では携帯電話ショップへ行けばガラケーを探す方が難しいほどです。
これだけ普及してきているスマートフォンですが、ユーザーの年代別に見るとその差は顕著なものになります。
上記のグラフを見ると、スマホユーザーは20代がピークとなり、それ以降の年代は右肩下がりとなっています。
30代のあたりでスマホとガラケーの所有率が逆転していますね。
アンケートの回答者に若年層が多いというのもありますが、
それを考慮しても年齢が上がるにつれてスマートフォンの所有率が下がっていきます。
スマートフォン最大の特徴といえば、タッチパネルでの操作がメインとなるためボタン類がガラケーに比べて極端に少ないことですが、それが使いにくいと感じることもあるのでしょうか。
操作系以外での傾向とすれば、「携帯電話の使い方」が要因かもしれません。
このグラフを見ると、スマホとガラケーユーザーがどんな用途で使っているのかが分かります。
スマホユーザーが突出しているのはやはり「ネット閲覧」ですね。
その他、「SNS」「ゲーム」「ブログ閲覧や更新」などとなります。
ガラケーと比較してみると、SNSなどを含む「ウェブサービス」と大きく関係していることがうかがえます。
今ではネット上での情報収集が一般的になりました。
店頭に並んでいる商品の相場がいくらであるとか、飲みにいくお店の評判を調べたりなど。
そしてTwitterやFacebookなどの「ソーシャルネットワーキングサービス」の利用者が若年層を中心に増えたこともあり、それらを利用する人にとってみれば、スマートフォンは手放せない存在なのでしょう。
ガラケーユーザーは携帯「電話」として使っている
先のグラフでは、ガラケーの使われ方として多かったのは「メール」「通話機能」などです。
スマホと比べると、「ウェブサービス」関連が低くなっていますね。
携帯電話をあくまで「電話」をメインとして使いたいという人が多いようです。
ガラケーとスマホで「魅力だと感じる点」という項目を見てみると次のようになります。
「操作が簡単」「通信料が安い」「端末価格が安い」という点でスマホを大きく上回っています。
通話やメールだけ使いたいということであれば、維持費の面でも有利となる場合が多いですから、シンプルな使い方をしている人からすればガラケーの方が金銭的な面でのメリットも多いようです。
私が意外に思ったのが一番下の「特にない」という項目。
この項目もスマホを大きく上回る結果となっていますね。
魅力は特に感じないけど乗り換えるのも面倒ということでしょうか。
スマホユーザーの28.7%はサブ機を所持している
スマホをメインに使っている方でサブ機、つまり2台持ちをしているという方がおよそ3割になります。
一瞬「スマホに不満があって、ガラケーも残しているのかな?」と考えたのですが、割合を見るとそれだけでもないようです。
「主にスマートフォンをメインに使っていて、サブ機としてもスマートフォンを持っている」という回答者が15.7%となっています。
うーん、スマホとガラケーの比較という点で見ているので先ほどのような考えが浮かんでしまいますが、そもそもガラケーのときから2台持ちする人は持っていましたから、スマホメインだからどうこうというのはあまり当てはまらないのでしょうか。
スマホでもなんでも、持っている人は持っているものですね。
ちなみに私はガラケーとスマートフォンの2台持ち(二刀流?)をやっていました。
iPhone欲しかったんですよiPhone!
だけどガラケーから乗り換えるというのも面倒で、新規に契約したという次第です。
まあ私の場合は終始ガラケーメインでスマホがサブという使い方でありましたが。
でもやっぱりスマホが人気?スマホへの乗り換え率は約6割に
「次回、携帯電話を買い換えるならばどのような携帯電話端末にしますか?」という問いに関しては次のような結果に。
次回買い替えの機種は「スマートフォンにする」と回答した人は全体の76.3%にのぼり、その中でも現在スマートフォンを使っているユーザーが次回もスマートフォンにすると回答したのは96.8%にもなりました。
スマホユーザーはほとんどの人がスマホに満足しているようですね。
一方現在ガラケーを使っているユーザーはというと、次回スマートフォンにすると答えたのは57.4%にとどまっているようです。
スマホへ移行するのにためらいがあるのでしょうか。
(メインドクサイんですよね。分かりますその気持ち……)
しかし、見方を変えればおよそ6割の人が「次回はスマホにしたい」と思っているわけです。
やはり興味を持っているのでしょう。
加えて、現在各携帯電話キャリアのショップに行ってみると、商品ラインアップをみるとほとんどがスマホです。
これらの点から今後さらにスマートフォンユーザーが増えていくのは間違いなさそうです。
ガラケーの運命やいかに……
こうやって数値で見てみると改めてスマートフォン市場が拡大しているのがうかがえます。
スマホユーザーが増えれば、メーカーはさらにスマホを増やし、ユーザー数の少ないガラケーはあまり作られなくなるかもしれません。
そうするとさらにスマホユーザーが増えて……という流れですかね。
いずれはガラケーは完全に姿を消してしまうのでしょうか。
なんだかそれも寂しい感じがします。
私が初めて折りたたみ式携帯電話に変えたときは「うぉぉ、格好良い!」とか言いながら無駄にパカパカ開閉していたもんです。
スライド式携帯電話(友人のだが)を触ったときも無駄にシャカシャカスライドさせて遊びました。
うーん、回想してみると下らんことやってましたね(笑)
今もメインはガラケーの私としては、まだまだガラケーに頑張っていただきたいと思うのであります。
アンケート調査出展元 :
オークネット総合研究所 消費者アンケート結果 ~携帯電話に関する意識調査~
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