最近話題に上ることが増えた「Google Glass」というメガネ型のウェアラブルコンピュータ(身につけて持ち歩くことが出来るコンピュータのこと)に関して。
「Google Glass」とは
Googleの開発する、「Project Glass(通称:Google Glass)」とはいったいどんなものなんでしょう。
画像を見ていただくと分かるように、まるでメガネのような形をしています。
メガネ型コンピュータという新しいデバイスです。
漫画やアニメの世界では、この手の頭部に装着するタイプの機器はよく登場するのですが、現実にはなかなかありません。
ウェアラブルコンピュータと呼ばれる身に着けて持ち歩けるコンピュータは色々ありましたが、これだけ小さくて、しかも顔に付けるタイプのものは「Google Glass」が初めてかと思います。(一部似たようなデバイスも存在しますが)
いかにも未来デバイスといった感じですが、「Google Glass」はどんなことができるのでしょうか。
「Google Glass」で自分が見ている世界を記録・共有できる
文面よりも動画の方が面白さが伝わるかと思います。
まずはこの動画を見てください。
どうでしょうか。
まるでSFの世界のようです。
「Google Glass」が一番輝くのは、このような動画や写真をとるときではないかと私は思います。
動画を見ていて真っ先に感じることは「全てが一人称視点」であるということです。
「そりゃ頭に付いてるんだからそうだろう」というご指摘はなしですよ。
例えばこの動画の36秒から50秒や、1分17秒から1分24秒までの映像に着目してください。
子供と遊ぶ・アイスダンス(フィギュアスケート)・バレエ・スカイダイビング・乗馬・卓球・剣道、どれも名前だけ聞けば普通のことと思えますが、映像は全て一人称での迫力ある映像となっています。
カメラを手に持って撮影したのでは到底撮れない映像ばかりです。
またスカイダイビングの映像で少しだけ出ていましたが、画面の右上のあたりにお互いの視点を共有しているシーンがありましたね。
「Google Glass」には右側にカメラと小さくて透明なディスプレイがあります。
このカメラで撮影を行ない、共有画面や案内などをこのディスプレイに表示するといった仕組みなのです。
「透明なディスプレイに表示」ってだけでワクワクしますよねぇ。
これで相手の戦闘力とかも測れたりしますかね?(笑)
「Google Glass」は操作に手を使わない
せっかく手にカメラを持たずに撮影できるのに、ボタン操作なんかしていたら本末転倒です。
「Google Glass」に音声認識機能によって操作をします。
動画の10秒のあたりでは男性が「OK, Glass, record a video」と発言すると、確認の音が鳴った後録画が開始されています。
また30秒付近の映像では女性が「OK, Glass, take a picture」と発言すると写真を撮りました。
その他にも画面共有を指示したり、画像を検索させたり色々やっていますね。
どうやら「OK, Glass」というワードが「Google Glass」にアクションを起こさせるキーとなっているようです。
そういえば最近はこれに限らず、音声認識というのが結構一般化してきましたよね。
昔はSF映画の中だけのことと思っていたのですが、何だかすごい時代になりました。
気になる価格は14万円程?
「うおー、すげー!」とくれば次に気になるのは値段ですよね。
これについては発売もまだ先のことですから正確にはわからないのですが、AFPBB Newsによると、
【2月21日 AFP】米グーグル(Google)は20日、同社が開発を進めるメガネ型インターネット機器「グーグル・グラス(Google Glass)」のテスター募集を開始した。対象となるのは米国在住の成人で、選ばれれば1500ドル(約14万円)で試用機を購入できる。
AFPBB News より引用
とあります。
1,500ドルですから、日本円でおよそ14万円程度のようです。
ただこれは試作機の値段ですから、実際に一般向けで発売されるときはもう少し値下がりするかもしれません。
良さげなノートPCくらいの値段がします。
ちょっと高いと感じるかもしれませんが、先端技術が詰まってこの価格ですから、このくらいはしょうがないですよね。
一般の方でも買えるようになるにはあと1年程我慢が必要なようです。
私もすごく興味があるので今のうちから貯金しておこうかな……。
「Google Glass」のもたらす可能性
さてさて、何だかすごいデバイスなのだということはわかりました。
「Google Glass」は今後どのような変化をもたらしてくれるのでしょうか。
今回は映像や写真の共有などをメインに紹介していましたが、地図やカーナビなどの利用もできるようです。
今や生活の一部ともなった多機能携帯電話ですが、それに取って代わるような存在になりえるのでしょうか。
日常の光景にインターネットを「重ねる」この機器は、あと1年余りで発売される見込み。グーグルは、この新機器でスマートフォン(多機能携帯電話)を時代遅れにしたいと意気込んでいる。
AFPBB News より引用
少なくともGoogleはそう思っているようですよ。
「Google Glass」は様々な可能性を秘めているようです。
私はエンターテインメント的な使い方しか思い浮かびませんが、もし「どんな映像が見たいか」と問われれば、「一流アスリートらがどんな視点で競技に臨んでいるか大変興味がある」と答えるかもしれません。
その他には上記の動画内でも1分48秒あたりにありましたが、グルメリポートなんていうのも面白いでしょうか!
近年ではYoutubeをはじめとする動画投稿・共有サイトが数多く存在し、利用者も拡大しています。
一人称での映像は、きっと見ている人を別の世界へ連れて行ってくれることでしょう。
ところで
ところで、これって既に眼鏡かけている人はどうなるんですか!
コンタクトレンズにしなさいってことですか!(;´Д`)エエー
画像出展元:Google Glass公式サイト
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