座り仕事が長い人にぜひ見てほしい!高さを自由に変えられる「FLEXISPOT電動昇降デスクE6」を組立てから使用感まで画像たっぷりレビューです。
「FLEXISPOT電動昇降デスクE6」レビュー!脚を取り付けてすぐ使える。最大積載荷重100kg、無段階調節で高さ記憶やアラーム付き
現代人はパソコンなどが普及したことにより「座り仕事」をする機会が増えた一方で、長時間座ったままの姿勢が続くことにより、致命的な健康リスクを抱えるようになってしまいました。
その解決策としてもっとも単純かつ効果的なのは「立ち上がること」なのは明白ですが、デスクワークは読んで字のごとく、戦いの場はデスクの上なのです。いちいち立ち上がって作業を中断するわけにはいきません。
作業を中断しないで立ち上がるには……?そうだ!だったらデスクの高さを変えれば良いじゃない!
コロンブスの卵か、はたまたパンがないならお菓子な発想か、確かに都合よく高さが変わってくれるデスクがあればすべて解決するのは間違いありませんが、そんな都合の良い製品があるわけ……、
あるんです!
今回は「FLEXISPOT電動昇降デスクE6」というオフィス用品で、その名の通り電動で高さを自由自在に調整できるデスクをレビューしていきます。
こちらの電動昇降デスクは「スタンディングデスク」という部類の製品で、モニターアームやエアロバイクなどを手がける企業LoctekがFLEXISPOTというブランドで展開している製品です。
Loctekのモニターアームは以前当ブログでもレビューしましたね!
電動昇降デスクE6シリーズは最新モデル!組立てといってもすべて完成しており、ネジで脚をフレームに収めるだけですぐに使える完成品
同社のスタンディングデスクの中でも売れ筋かつ最新モデルのなのが今回レビューする「E6シリーズ」です。前モデルであるE3も同等の機能を有していたものの、フレーム部分からの組立てが必要でした。(その代わり天板を自分の好みのサイズに調整可能だった)
今回のE6シリーズは最初からすべてのフレーム組立てと取り付けが済んでいる完成済の製品で、購入者が行うのは脚をフレームにセットするだけという超簡単な手順のみとなります。ほぼ組立て不要といって良いでしょう。
こちらが実際に届いた電動昇降デスクE6です。E6シリーズには天板の大きさが140cm x 70cmと、デスク上の作業には十分な大きさがありますが、もちろんその分梱包サイズもでっかいです。
佐川の伝票部分からいかにそのサイズが大きいかがわかると思います。
モーターの入った脚部分が2つ収められた箱と、フレーム付きの天板が収められた箱の2つに梱包されて自宅に届きます。かなり重量があるので自室に搬入するまでが結構大変でした。(配達に来てくれたお兄さんは軽々持ってたのに……!)
FLEXISPOT電動昇降デスクE6シリーズのスペック
FLEXISPOT電動昇降デスクE6のスペックは以下のとおり。
天板サイズ | 幅140cm x 奥行70cm |
---|---|
昇降範囲 | 63cm~126cm |
昇降速度 | 38mm/s |
耐荷重 | 100kg |
入力電圧 | 100 – 240V |
使用頻度 | 2分間連続操作したときは18分以上操作しないでください。 |
温度 | 0 – 40℃ |
認証 | PSE |
カラーは、
- ブラック
- マホガニー
- ホワイト
の3色がラインナップされていて脚の部分も天板に対応した色になっています。
今回レビューするのは天板色「マホガニー」のタイプです。
開封と組立て!梱包はとても丁寧。組立ては1人でもできるがかなり重量があるので作業は怪我をしないように注意。工具付属のものだけで問題ない
では実際に開封と組立ての様子を見ていきましょう!まずは天板の収まっている箱から開封。前述のとおりフレームや電源ボックスなどの主要部品はすでに装着済みなので、基本は梱包を外すだけです。
ビニールに包まれた他、ダンボールの衝撃吸収材がふんだんに使われていて、機能的かつ丁寧な梱包がされていました。
続いて脚の入っている方の箱です。こちらにはモーターが入った2本の脚が収められており、その他に、
- 取り扱い説明書
- パンフレット(購入ありがとうカード含む)
- 操作パネル部分のパーツ
- ネジと工具がセットになった袋
- 電源ケーブル
が入っていました。
以前レビューしたモニターアームのときもそうでしたが、袋にABCのような印字がされているのでどの部品をどこに使えば良いかがすぐにわかるのが良いですね。
取り付け工具についてですが、L字の六角棒スパナが付属しているので基本的に工具は用意しなくても構いません。この六角棒スパナは長い方の先がプラスドライバーになっているため、パネル取り付け用のネジも閉められるのです。ただ、あれば普通のプラスドライバーがあった方が締めやすいでしょう。
こちらがマホガニー色の天板です。綺麗な木目と色合いで、手触りはサラッとした感じでざらつきはりません。厚さも十分あるので強度もあります。
画像でもわかるとおり頑強なフレームが付いています。マホガニーの場合フレームの色は黒になりますが、マットな質感で高級感がありました。奥についているのが電源ボックス部分です。
天板自体がしっかりした作りなのでかなり重量がありますから、ダンボールの梱包を外すのにちょっと苦労しました。
続いて脚部分。この脚にはそれぞれモーターが格納されています。電動昇降デスクですから、ここが心臓部というわけです。
取り付け方法は簡単で、上記画像の赤く囲った部分のでっぱりを、先ほどの天板フレーム部分の切れ目に入れてスライドさせるようにはめ込むだけです。
剛性はかなりしっかりしているのでがたつくようなことはありませんでした。ただ、それと強力なモーターが入っているのがあわさって脚自体もかなり重量がありました。1人で作業するときは取り付け時には注意が必要です。
脚をフレームにセットしたら、付属の六角棒スパナでネジを締めていきます。1本の脚に対して2本ずつのネジ止めですが、スチールのフレーム同士がしっかりかみ合わさっているので強度の心配はいりません。
画像でも伝わるかと思いますが、フレーム部分や脚を含めてかなり精度が高く、脚の溶接部分も綺麗ですしフレームもバリや塗装剥げはなかったです。
両方の脚をフレームに固定したら、配線をしていきます。
電動昇降デスクなので電源ボックスへケーブルを接続する必要がありますが、配線といってもケーブルはモーター搭載の脚からそれぞれ1本と、操作パネル部分からの1本、合計3本だけです。
上記画像のようにフレームの格子状パネル部分はネジを緩めるとスライドさせて簡単に外せる仕様になっています。
このようにしてパネル内側にケーブルを収納すると、垂れ下がったりせずにスッキリと収納できる仕組みです。
反対側も同じようにセットします。
ケーブルは3本あるのでそれぞれ電源ボックスに接続していきます。脚から延びるケーブル端子はパソコンのグラボとかに使う6ピン電源の端子形状でした。
操作パネルのケーブルと、電源ケーブルを挿したら配線作業は終了。
操作パネル部分の取り付けもとても簡単です。自分でネジ穴を作ったりする必要はなく、最初からいくつかのタイプ別にネジ穴が開いています。
付属のネジを使って操作パネルを固定するだけでOK。
先ほどのフレームパネルのネジを緩めるときと、この操作パネル部分の取り付け時にのみプラスネジを回す作業があるだけなので前述したようにプラスドライバーはなくても付属工具だけで何とかなります。(あると楽ですが)
これで組立て作業は完了しました!ほぼ完成しているので工程自体は簡単ですね。
裏面からみてもフレームパネルの下をケーブルが通るので裏面からみてもスッキリとしているのがわかります。
さて問題はここから。一番大変な作業が残っています。
これをひっくり返してデスクとして使えるようにしなくてはなりませんが、前述したように天板やフレーム自体が重量がある他、脚にもモーターなど駆動装置が入っている都合上、デスク全体がめちゃくちゃ重いのです。
今回のレビューにあたって筆者は1人で作業していました。私は男性ですが細身なのであまり力持ちではなく、デスクをひっくり返すこの場面が一番きつかったです。
設置するスペースや周囲の空きスペースによると思いますが、縦か横に一旦90度回転させてから、もう1度90度回転という2段階のステップを踏めば1人でも設置可能になります。
私は縦方向(片方の脚部分を支点にして)背負い投げするようにデスクの下に潜り込みながら「フオオオ~ッ」といきみつつ設置。
ただ、やっぱり転倒だとか腰を痛める可能性もあるので、女性の方やあまり力に自信のない場合は誰かもう1人手伝ってくれる人がいてくれたら理想的でしょう。そのくらい総重量があります。やむなく1人で作業する場合は怪我しないように注意をしてください。
私はレビューの都合上写真を撮ったり変な体勢で作業してたのもあるのですが、ガチで筋肉痛になりました(泣)
ともあれ無事に設置が完了しました!こちらがその写真。
見てくださいこの広々としたデスク面積。さすがに140cm x 70cmもあると作業スペースとしても余裕がありますね!
電動昇降デスクE6は無段階上下の他メモリー機能にアラーム機能もある。LEDで現在の高さが一目で分かり、動作時の音も静かなので夜でも安心
ではいよいよお楽しみの電動昇降デスクとして動作させてみましょう!
操作方法は簡単で、操作パネルの「▲」を押せば上昇、「▼」で下降します。押している間上昇/下降する仕組みで63cm~126cmの幅で無段階調節が可能。
操作パネルにはLEDで現在の高さなどが数字で表示されるため、今の高さが一目瞭然。しばらく操作していなければ勝手に表示もオフになります。
気に入ったポジションがあれば、その高さをメモリーに記憶させることもできます。設定ボタンは1番から3番まであって最大3つの高さを記憶させておけるので上下ボタンを押し続けなくても、1タッチで指定した高さまで稼働してくれるのです。
上記画像は63cm~126cmまでを動作させてgifアニメーションにしたものです。電動昇降デスクはこのように自由自在に高さを変えることができるので「ちょっと立ち上がって作業したいな」と思ったらすぐに望みの高さに合わせることができます。当然電動で動くので指1本で楽々操作!
ところで電動昇降機能で気になる点といえばやはり「稼働音」でしょう。仮にモーター音がうるさければ、深夜に動作させることに躊躇してしまいますよね。
私もその点は気にしていたのですが、実際に使ってみたところその心配はまったくありませんでした。FLEXISPOT電動昇降デスクE6ではモーターが2つ(各脚に1つずつ)搭載されているのですが、これの稼働音がかなり静かです。
「ギュィィィン」といったようなうるさい音ではなくて、「ウォォン……」というイメージの低めの音なのですが、脚フレーム自体が頑強なつくりのせいなのかこもった感じの音で動作音があまり外部に響いてこないのです。モーター自体のパワーもあるおかげなのか、何か音に余裕がありました。これなら夜中に動作させても問題ないレベルです。
さらに「アラーム機能」というものも付いていて、これは設定した時間をカウントダウンしていき、0になると電子音でお知らせしてくれるというもの。
例えば45分にセットしておけば、最後の操作から45分経過後に「ピーピーピー」というアラームが鳴り「長時間座りっぱなしだよ」というお知らせをしてくれるという使い方ができます。
もちろん任意でオン/オフ可能で、1分から100分までの範囲で設定できます。集中作業をすると時間があっという間に過ぎてしまいますから嬉しい機能といえますね。
また、この電動昇降デスクにはセンサーが付いていて動作中に何かにぶつかったときは自動で動作がキャンセルされて少し戻るようになる安全装置が付いています。
ですので、例えばデスクしたにパソコンを置いていて、間違って一番下まで下げようとしても接触した段階で動作が停止します。こうした安全装置がついているのも素晴らしいポイントでした。
FLEXISPOT電動昇降デスクE6の値段は65,800円。電動スタンディングデスクは10万円程度のものが多い中、高機能・高コスパを実現
さてさて気になる「FLEXISPOT電動昇降デスクE6」のお値段ですが、ズバリ「65,800円」となっています。
金額だけみると中々安い買い物というわけではないので躊躇してしまいそうになりますが、実は電動昇降デスクという部類の製品の中ではかなり安いのです。
FLEXISPOT スタンディングデスク 電動式昇降デスク 組立簡単(ネジ六本だけ)障害物検知機能 高さ調節パソコンデスク140*70cmテーブル (脚ブラック天板マホガニー) |
有名オフィス用品メーカーのものですとだいたい10万円以上は普通にします。というか本品の倍以上はします。
安いものだと耐荷重性能が低かったり、コントロールパネルが上げ/下げしかなかったり、天板サイズが小さい/薄いといったものが多いのですが、機能面などからみてもFLEXISPOT電動昇降デスクはこのジャンルでは頭一つ抜けた存在であるといって良いでしょう。
座りっぱなしは寿命が縮む。健康リスクへの備えと先行投資としてみれば価値のある製品なのは間違いない
座りっぱなしの危険性は現代人は特に意識しなければなりません。「エコノミークラス症候群」というワードは聞いたことがある人も多いはず。長時間座った姿勢でいることによって最悪の場合死亡するケースもあるのです。
オーストラリアの研究機関が2012年に発表したデータでは、
1時間座ると余命は22分短くなり、1日に11時間以上座っている人は死亡リスクが40%高くなる
このような衝撃的なものもあり、近年では世界的にも「座りすぎ」に対する健康リスクが注目されています。
簡単に言えば座っていることでももの裏が圧迫されて血液が心臓に戻りにくくなるため、血流速度は減少、その結果として血液循環不良になり血液がドロドロになったり、体がそれを何とかしようとするために高血圧になってしまったりという悪循環になってしまうのが原因です。
もっとも効果的な対処法は、やはり「定期的に立ち上がって少しでも身体を動かす」これに尽きるとのこと。
ただ冒頭でも書いたとおり、デスクワークの主戦場はデスクの上なだけに、どうしても簡単な立ち上がるという動作が難しくなってきてしまいます。
最近になって「昇降デスク」というジャンルのオフィス用品が色々なメーカーから発売されたり注目されてりしているのにはこういった背景があるのでしょう。
そうしてみると初期投資はかかるとはいえ、一度購入すれば長いこと使うデスクにある程度お金をかけるというのは健康面からみても良い投資といえます。
FLEXISPOT電動昇降デスクは保証も長いので、耐久性の面も安心できる。天板も厚いのでモニターアームとの相性も抜群!初めての1台にオススメ
こうした大型のデスクは一度買ったらそうそう入れ替えるものではありません。電動昇降デスクという特性上可動部があるわけですから、気になるのは耐久性の面です。
今回レビューしたFLEXISPOT電動昇降デスクE6はすでに画像で分かるとおりフレームの作りがしっかりしていて、天板の厚さも2.5cmと厚手のものでした。
私はモニターアームを使ってマルチモニター環境を構築しているのですが、特にモニターアーム設置は天板の厚さとフレーム強度が重要な要素となるだけに、このポイントはとても嬉しい点でした。
またFLEXISPOT電動昇降デスクは公式に長期保証を謳っており、モーター部分3年/フレーム部分5年の保証が付いています。
それなりに高価な買い物ですから、こうしたアフターサービスがあるのも良いですね。
電動昇降デスクは手軽に高さを変えられるので、子供の成長や使用者の体格にベストフィットさせられるという意味でも、非常に魅力的な製品でパソコンデスクとしてだけでなく、学習机や作業台としての役割もこなせるので守備範囲が広いです。
FLEXISPOT スタンディングデスク 電動式昇降デスク 組立簡単(ネジ六本だけ)障害物検知機能 高さ調節パソコンデスク140*70cmテーブル (脚ブラック天板マホガニー) |
私も実際に作業台として使ってみていますが、好きな高さに自由に設定できるというのは考えていたよりも便利なもので、姿勢だけでなく模型作成や撮影、執筆などの用途に応じたベストポジションを設定できるので作業効率もあがります。
近年ますます注目されるようになってきた昇降デスク。気になっているけどどのメーカーのを買えば良いだろうと迷っている方にも、最初の1台として「FLEXISPOT電動昇降デスクE6」はオススメできる製品でした。
電動式の昇降デスクを検討されている方はぜひ候補にしてみてください!
コメント
電動式昇降デスクE6セット(140×70cm)について購入を検討している者です。
左右の脚の間の幅(左の脚~右の脚までの寸法)は何mmかお分かりになりますでしょうか?
このデスクの下に幅120cmの机を収められるかどうかを知りたく、公式にも問い合わせをしているのですが反応がないので、もし教えていただけましたら幸いです。
はじめまして。
諸事情で一度分解していたため再度組み立てる必要があったので少々遅れましたが計測してきました。
左右の脚の間のスペースですが、接地部分はほぼ1100mmぴったりという感じでした。
このデスクは昇降脚部分がピラミッド型に収納されているため、上部の一番距離を取れるところであっても10mm余計に取れるかどうかというところでした。
>このデスクの下に幅120cmの机を収められるかどうかを知りたく
デスクの入れ子活用ですか!素敵ですね~ワクワクします!
ただ前述のとおり120cmですと確実に収まらないので、MAXでも110cm、現実的にはそれ以下で考える必要があると思われます。
分解していたのにわざわざ確認していただいたなんて…
お手数おかけしてすみません。本当に感謝です。
いまだに公式サポートの電話も誰も出てもらえず、メールも一切反応なし状態だったので、
天板1400もあるからおそらく下に収まるだろうと、賭けで購入してしまう寸前のところでした。
本当に助かりました!
若干今回のことでこの会社は購入後のサポートとか大丈夫なのだろうかと心配になってしまいました。。笑
キャスター付き幅1200のデスクを収納できる昇降デスクを探していたので、どうにかそれが実現できる商品をまた探し直そうと思います。
本当にありがとうございました!
お役に立てまして何よりです!デスク環境の構築過程は本当に楽しいですよね。良いデスクが見つかりますように!