いつくるのか噂されていたFF14の新ジョブ「青魔道士」がパッチ4.5で実装されます。初のリミテッド(制限)ジョブ、その詳細や仕様についてみてみましょう。
青魔道士はスキルをコレクションするソロ向け。ゲームバランス崩壊のため最新レイドには突入できず、レベルは50まででカンスト
引用元:北米ファンフェス
2018年11月16日(金)と11月17日(土)にラスベガスで行われた発表で、パッチ4.5でFF14に「青魔道士」という新ジョブが実装されることになりました。
まず青魔道士の大まかな特徴ですが、
- FF14初のリミテッドジョブ
- 対応クラスなしでレベル1からスタート
- 実装段階ではレベル50までのキャップ
- ジョブクエストも同時に実装
- ロールは遠隔魔法DPSなので装備などもそれと共通
このようになっています。
この青魔道士はFF14初のリミテッドジョブとしての位置づけで、他のジョブとは遊び方が違うものになっています。
そもそも青魔道士とは?FF5で初登場した敵の技を学習して使うことができるジョブ
FFシリーズをあまり知らない方からすると「青魔道士ってなんだ?」となるかもしれません。
青魔道士はファイナルファンタジー5で初めて登場したジョブで、敵の特定の技をくらうことで「ラーニング」して、「青魔法」としてそれを使うことができるというものでした。
ラーニング、つまり学習ということですが単純にいってしまえば敵の技をコピーする能力ともいえます。ただ、何でもラーニングできるわけではなく、特定の敵の特定の技しかラーニングすることができません。
そのためプレイヤーはゲームに対しての知識として、どの敵のどの技がラーニング可能なのかというのを熟知している必要がありました。
そのため初心者向けではなく癖の強いジョブでしたが、使い方によってはとても強力な技をラーニングして実行できるのが青魔道士の面白さといえます。
FF14で実装される青魔道士は基本ソロ向け。ゲームシステムと相性が悪くレイドは参加できない
引用元:北米ファンフェス
さて青魔道士がどんなジョブかがわかったところで前述のFF14での初のリミテッドジョブという部分です。
文字通り特別/制限されたジョブということで、実装当初ではレベル50までしか上がらず、突入できるコンテンツにも制限がかかっており、最新のレイドにも出すことができません。
もちろんユーザー側としては「それじゃ意味ないじゃん!」と思ってしまうわけですが、この点には吉田氏も言及しており、そこから開発側の苦労や懸念などが見て取れました。
青魔道士実装の大きな問題点は以下の2つにまとめることができます。
まず1つ目は「特定技のラーニングをしていないプレイヤーの排斥」が始まるということです。FF14では難関レイドなどへ挑む際、ジョブ性能としては全てが同水準になるように設計されていますが、単体では技を覚えない青魔道士の特性上、ラーニングが全て出来ていない青魔道士は未完成であり足を引っ張る存在になってしまいます。
当然PTリーダー/メンバーはそういった青魔道士を排除しようとしますが、ラーニングを全て完了させるのは非常に困難とされていて、それができるのは極わずか。それ以外の人は挑戦するチャンスすら与えられないというのは、開発側のゲームコンセプトとは大きく異なります。
2つ目の問題点は「ゲームバランスの崩壊を招く」という部分。例えば、
- アルファ編零式4層突入
- 開幕速攻「レベル5デス」
- ボスが死んでクリア
となってしまいます。
レイドを楽しんでいるプレイヤーからしても「これで倒して何が楽しいの?」となりますし、ゲームを開発している側からすればバランス崩壊もいいところです。
かといってボスには即死攻撃技全部無効!状態異常も無効!などとやってしまうと、結局青魔道士の本来の醍醐味であるラーニングしたスキルを駆使するというコンセプト自体意味を持たなくなってしまいます。
このように青魔道士が通常のジョブと同じように行動出来てしまうとゲームの根本に関わる部分で重大な問題が発生してしまうのです。
そのためにリミテッドジョブとして実装され、基本的にはソロ向け用のジョブであるという形になっています。
青魔道士を実装して欲しいという声が大きく、スキルをコレクションするという楽しみ方がメインの路線で決着した
引用元:北米ファンフェス
問題点の大きさから、開発側としても青魔道士実装は難しいということは当初からわかっていましたが、世界中から「青魔道士実装はいつですか?」と尋ねられており、ユーザー側の青魔道士を望む声が大きかったと吉田氏も話していました。
そこで開発は、
- ラーニングを楽しめるようにする
- ラーニングで技をコレションする
- コレクションした技を駆使して戦える場所を用意する
この3点に重点を置くことで、青魔道士のコンセプトを崩さずに実装することを決めたのです。
前述したように青魔道士はソロ向けのジョブで、「スキルを集める、コレクションする」が第一の遊び方になるジョブとして設計されています。
青魔道士を新ジョブとして考えてしまうと、他のジョブと一緒にレイドにいけない、つまらないとなってしまうのも無理はありませんが、開発側としては恐らく青魔道士を1つのコンテンツとしてみてほしいのかもしれません。
青魔道士以外にも、今後リミテッドジョブが増える可能性を示唆。こういう形ならばMMO向きでないジョブも増やせる
青魔道士のラーニングやリミテッドジョブなどの話題が大きく各所で取りあがられていますが、私は吉田氏の言っていたこの仕組みを使った今後追加するジョブの可能性の示唆が一番気になりました。
まあただ、この仕組みができたことで、MMORPGに向かないファイナルファンタジーシリーズのユニークなジョブも実装できる可能性が出てきたと思うので、そっちもまた楽しんでもらえればなと思っています。
引用元:北米ファンフェス
吉田氏はこのように発言しており、その後に「例えば」と前置きした上で、「ビーストテイマー」や「からくり士」などの名前を出していました。
どうしてもMMORPGという枠組みの中ではゲームバランスを最優先に考えなければならないので、うかつにクセの強いジョブを実装することができないというのが今まででしたが、FFシリーズにはとてもユニークなジョブも多く、今回の青魔道士のようにリミテッドジョブとして扱うのであれば今後様々なジョブが実装される可能性があるということです。
いずれにしてもパッチ4.5で実装となる青魔道士と、それに付随する関連コンテンツをFF14ユーザーがどのように受け止めるかで、今後の流れに影響が出てきそうですね。
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