シムシティ市長を悩ます問題は色々ありますが、一番基本的な問題として水資源の枯渇があげられます。
今回は都市を発展させるために必要な水資源をどうやって確保するかという記事です。
水資源の量はマップによって左右される。序盤は大した問題にはならないが、発展すると同時に水不足が浮き彫りになる
今作のシムシティでは地域(リージョン)毎に都市を建設できる数や地形の特徴があります。
また、従来のシムシティで存在したいわゆる「神のモード」は存在しないため、市長となるプレイヤーはマップの特性を活かしつつ都市開発をしていく必要があります。
水は全ての原動力でもあり、もっとも重要な資源のひとつです。
都市マップ毎の資源埋蔵量は都市選択時の画面でだいたいはわかります。
川沿いは水が豊富。 | |
内陸部はやはり水が少ない。 |
例えば「タイタン峡谷」という地域で見てみると、「開拓者の宿」という場所は川沿いに位置しており、ゲージを見てもわかるとおり、水資源が非常に豊富です。
逆に「マスタング・ラン」という場所は内陸に位置していることもあり、やはり水が少ないですね。
ゲージだけだとピンとこないので、上記2都市のマップの水資源マップを比較してみます。
画面右下のアイコン「全データマップ」から「地下水マップ」を選択すると上記のような画面になります。
青く色が付いているところはそれだけ多くの地下水が眠っているということです。
差は歴然ですね。
とはいえ水がまったく無いわけではないので、序盤の小規模な都市であれば貯水塔や水のポンプ場の設置場所を選んでいけば十分足ります。
序盤は人口も少ないため、必要とされる水の量も少ないです。
地下水マップを見ながら青色が濃い部分に道路(砂利道で十分)を敷いて、その道路沿いに貯水塔を設置しましょう。
人口が増えるにつれて、供給量も増やす必要があります。
当面は貯水塔を並べて増やしていけば良いのですが、地下水はやがて枯渇してしまいます。
地下水が枯渇すればポンプはそれ以上水を汲み上げることができず、都市内に水を供給することができなくなります……。
下水処理施設と水のポンプ場を組み合わせて循環システムを作りだせば無限の水資源が確保できる!
川などがすぐ近くにあれば、そこに貯水塔や水のポンプ場を建てればほぼ無限に水が供給できます。
しかしこれは川沿いなどの市長だけの特権といえます。
内陸都市の市長はどのようにして水を確保すれば良いでしょうか。
道路が接続されていれば近隣都市から水を購入することもできます。
しかし相手も水不足になれば取引は打ち切られます。
とても安定した供給とはいえません。
そこで、下水処理施設と水のポンプ場を組み合わせた「水の循環システム」の登場です。
シム人も生命体ですから当然下水が発生します。
下水施設は「下水パイプ」と「下水処理施設」の2があります。
下水パイプは下水を1箇所に集めるだけのポンプなので循環システムには使えません。
設置するのは「下水処理施設」の方です。
下水処理施設と水のポンプ場の設置イメージはこのような感じです。
道路を隔てて隣り合うように設置すれば間違いないでしょう。
下水処理施設は処理能力を超えない限り、送られてきた下水を完璧に処理して地面に放出します。
そうすると下水処理施設の周りにはきれいな地下水が溜まります。
その地下水を水のポンプ場で汲み上げて都市内に供給するというわけです。
これで無限の水資源が確保できるのです。
処理した水と聞くと「えー」と思いますが、品質にはまったく問題ありません。
もちろん市長も飲んでいます。
この水循環システムには注意事項もいくつかあります。
- 下水処理施設などの設置には役場の「公共事業局」が必要
- 施設を建設するためには最低限108,000シムオリオンと毎時-800シムオリオンの維持費が必要
- 近くに別の汚染源がある場合などは「ろ過ポンプ」が必要
まず下水処理施設などの建物は、新規に始めたときは建てることができません。
人口を増やして、役場をアップグレードして「公共事業局」を設置するとアンロックすることができます。
こういったことから役場の拡張モジュールが建てられるようになったら、最優先で「公共事業局」を設置した方が良いでしょう。
次に費用に関してですが、下水処理施設は64,000シムオリオン、水のポンプ場は44,000シムオリオンとなっており、なかなか高額です。
維持費に関しては両方とも毎時-400となっており、あわせて-800。序盤は結構厳しいですね。
水の汚染についてですが、下水処理施設の許容量を超えていなければきちんと処理された水が生まれます。
もし許容量を超えてしまった、あるいは近くに工場地帯があるなどすると、土壌汚染が進行します。
この状態で汲み上げられた水は汚染されており、シム人の寿命を縮める結果となるでしょう。
もし水質汚染が心配であれば、水のポンプ場のポンプモジュールを簡易ポンプ場から「ろ過ポンプ」へ変更してください。
ろ過ポンプは地下水が汚染されていても、ちゃんとろ過してきれいな水を供給してくれます。
モジュールはポンプ場をダブルクリックし、編集画面から設置を行なえます。
しかしろ過ポンプは簡易ポンプに比べて費用が高く、
簡易ポンプが設置に30,000シムオリオン、維持に毎時-200なのに対して、ろ過ポンプは設置に60,000シムオリオン、維持に毎時-400と倍の費用がかかります。モジュールを追加していけばさらに費用がかさみます。
汚染されていなければ簡易ポンプでも問題ないため、どちらを選ぶかは市長次第となります。
とはいえ、きちんと都市を成長させていけばこの程度の支出はどうということはありません。
今や水循環システムはシムシティ市長らの間では常識となっています。
新規に都市を構築する場合は、これらの施設の設置場所も考慮しつつ都市計画を進めることをオススメします。
水のポンプ場はモジュールを最大6つ、下水処理施設は7つまで増やせるため、結構スペースを必要とするのです。
内陸部のマップで水資源に困っている市長さん、ぜひ活用してみてください。
記事中ゲーム画像出展元 : エレクトロニック・アーツ「シムシティ」より
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