メルカリには匿名配送という仕組みがあり、これを使えば簡単・万一のトラブルでも安心です!使い方や仕組みについてみていきます。
メルカリが匿名配送できる理由と仕組み。出品時の配送方法で「らくらくメルカリ」か「ゆうゆうメルカリ」を選べばあとは勝手に匿名になる
匿名配送ができる!という話を聞いてメルカリに興味を持ったという人も多いはずです。私もその口ですが、実際に使ってみて大変便利なものだと感激しました。
ここからはメルカリの匿名配送がなぜ実現できるのかの仕組みや、「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」の違い、実際の手順などをみていきます。
「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」とは?両社の違いは受取場所や発送場所、対応サイズの違いにあるが両方匿名で発送できる
メルカリで匿名配送をするためには、2019年5月現在だと、「らくらくメルカリ便」か「ゆうゆうメルカリ便」を使って商品を発送する必要があります。
まずはこの違いについてみていきます。
らくらくメルカリ便
引用元:mercari.com
メルカリは2015年4月から「らくらくメルカリ便」というヤマト運輸株式会社と連携した「匿名配送サービス」を開始しました。
らくらくメルカリ便には、
- 宛名書き不要
- 全国一律送料
- 幅広い対応サイズ
- 配送状況の確認
- あんぜん匿名配送
- あんしん配送補償
といった特徴があります。
まず宛名書き不要という部分と、匿名配送についてですが、これは店舗にて荷物を出したときに発行される専用QRコードが印字された伝票を荷物に張り付ける方式になっています。
専用QRコードは運送会社であるヤマト運輸しか読み取ることができませんので、出品者は相手の住所も名前もわかりません。そのため出品者は宛先などを書く必要がないのです。
実際に荷物が集荷されると、ヤマト運輸側でコードを読み取って相手の宛先が書かれたラベルを張り付けて、それが発送される仕組みなので相手の住所氏名がわかるのはヤマト運輸と株式会社メルカリだけになるので匿名性が保たれるわけです。
また、らくらくメルカリ便には送料が全国一律というメリットがあります。
60サイズの場合は700円の送料がかかるのですが、例えば北海道から沖縄まで届けたとしても700円で届きます。通常の配送料だともっとかかるのですが、その差額分はメルカリが補填するという形をとっているので出品者はサイズに対応した金額だけ払えばOKです。(支払いについては後述)
その他配送状況の確認ができたり、万が一配送トラブルで商品が破損・紛失した場合などは、利益分を全額メルカリ側が補填してくれます。
ゆうゆうメルカリ便
引用元:mercari.com
らくらくメルカリ便サービスが開始された後、2017年6月には同様に日本郵便と連携した「ゆうゆうメルカリ便」も提供されるようになりました。
ゆうゆうメルカリ便も基本的にはらくらくメルカリ便と同様のサービス内容となっていて、こちらも匿名配送となります。
「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」の違い。送る物や周辺の環境によって使い分けると良い
らくらくメルカリ便 | ゆうゆうメルカリ便 | |
---|---|---|
発送場所 | ヤマト営業所、ファミリーマート、 セブンイレブン、宅配便ロッカーPUDO |
郵便局、ローソン |
集荷 | 可能 | なし |
受取場所 | 自宅 | 自宅、郵便局、ローソン、 ミニストップ、日本郵便の宅配ロッカー「はこぽす」 |
対応サイズ | ネコポス、宅急便コンパクト、 宅急便60〜160サイズ※宅配便ロッカーPUDOは長辺55cm × 短辺44cm × 高さ37cm以内の商品 |
ゆうパケット、 ゆうパック60〜100サイズ※はこぽすは長辺54cm × 短辺41cm × 高さ24cm以内の商品 |
らくらくメルカリ便とゆうゆうメルカリ便の違いについては上記のとおりですが、おおまかに覚えておくと良いポイントとしては、
- 発送できる場所の違い
- 集荷依頼できるかどうか
- 受取場所を郵便局やローソンで指定できるかどうか
- サイズが小さいものはゆうゆうメルカリ便が安い
これらの点となります。
まず発送できる場所に大きな差がありますが、らくらくメルカリはヤマト営業所の他、セブンイレブンやファミリーマートで荷物を出すことができます。ゆうゆうメルカリ便は名前の通り、郵便局が基本ですがローソンでも出せます。
自宅近くにどのコンビニがあるかで決めても良いですが、らくらくメルカリ便の場合追加料金で集荷料30円を支払えばヤマト運輸が自宅まで発送する荷物を取りに来てくれます。
160サイズの大きな荷物を自分でもっていくのは大変だという場合はらくらくメルカリ便を選んで集荷依頼をするというような使い方をしていくのが良いです。らくらくメルカリ便は対応サイズも幅広いので、大きい荷物を送るときに有利ですね。
逆に、ゆうゆうメルカリ便は小さい荷物を送るときに有利になります。
A4サイズの封筒に入るレベルの小物の場合、らくらくメルカリ便だとネコポスが対応するサイズですが195円かかります。対して、ゆうゆうメルカリ便のゆうパケットは175円で良く、厚さも3cmまで許容される(ネコポスは2.5cm)ので、ちょっとしたアクセサリーやパーツ、DVD、ゲームソフトや本などを単品で発送したい場合はゆうゆうメルカリ便の方が安く済むのです。
このように自宅周辺の環境や発送したい商品の大きさをメインに考えるとおのずとどちらが良いかが判断できます。
匿名配送の実際の取引手順!商品出品時に「らくらくメルカリ便/ゆうゆうメルカリ便」を選ぶだけ。配送料も売り上げから引かれるので手間いらず
匿名配送の大まかな仕組みがわかったところで、次は実際の出品手順と商品取引完了までの流れをみていきます。
メルカリでは商品を出品するときに【配送の方法】という項目を選ぶところがあります。
匿名配送での取引を行いたいときはこの部分を「らくらくメルカリ便」か「ゆうゆうメルカリ便」に設定することで、以降は特別な動作を必要とせず普通に取引を行えば勝手に匿名配送になります。
この2種類以外は匿名配送に対応していませんのでご注意ください。
こちらは購入者側からみた視点。商品ページの発送方法の項目に「匿名配送」と書かれているので、この商品は匿名でやり取り可能なものだということがすぐにわかるようになっています。
出品されている品物が購入されると購入者との取引ページが作成されるので、そこでメッセージなどのやり取りが可能になります。
やり取りの中であってもわかるのは相手のハンドルネームと県名くらいなので自分から余計な情報を言わない限りは匿名のまま進行します。
今回はセブンイレブンから「らくらくメルカリ便」を発送する例でみてみます。商品の梱包が終わったらセブンイレブンにもっていって、取引ページの、
と押して、配送用バーコード生成画面を表示します。
荷物のサイズを選択肢から選んだら、【配送用のバーコードを表示する】というボタンをタップすると、バーコードが表示されますのでそれをセブンイレブンの店員さんに見せます。
そうすると荷物に貼り付ける用のラベルと伝票を渡されるので自分で荷物にラベルを貼って、その中に貼り付け用伝票を差し込んで店員さんに渡します。
最後にこのようなご依頼主控を渡されて、発送作業完了となります。画像の通り、依頼主控にもお届け先がすべて「匿名配送」になっていて相手の情報が一切わからないようになっています。
金額が「代済」となっていますが、「あれ? 配送料はいつ払った?」となりますよね。
これはらくらく/ゆうゆうメルカリ便にかかった配送料は売上の利益分から自動的に引かれる仕組みになっているからです。
そのため荷物を発送する際にお金を出したり、宛名を書いたりする必要がまったくないので、面倒くさがりな人でも簡単に商品発送ができるのです。
上記はセブンイレブンからの発送手順で、同じコンビニでもファミリーマートやヤマト営業所だと若干違うものの、基本的には変わりません。
商品を発送したら、取引ページの【商品を発送したので、発送通知をする】というボタンをタップします。これで購入者に対して商品が発送されたことを知らせる通知を出すことができます。
通知を出すと商品のお問い合わせ番号が購入者にも見えるようになりますので、商品が今どの配送過程にあるのかを確認することができる仕組みです。
商品が到着したら購入者は出品者に対して「評価」と「受取通知」を行います。
最後に、出品者が購入者に対して「評価」を行えば取引が完了となります。この段階になって初めて売り上げから配送料+手数料を引いた利益分が出品者のものになるわけです。
このような手順で双方とも完全に匿名の状態ですべての取引が完了します。
フリマという特性上トラブルが起こる可能性はある。匿名配送なら簡単で、メルカリが間に入ってくれるので安心安全に取引ができる
匿名配送は字のごとく、売る人/買う人はお互いの名前や住所がわからない状態での取引となります。
「匿名」という単語だけ聞くとちょっとネガティブなイメージを持つかもしれませんが、上記のようにメルカリの匿名配送は良くできた仕組みになっていて、メルカリが取引の仲介をしてくれる形なのでむしろ安心でメリットのあることなのです。
個人間取引で良くありがちなのが「お金を払ったのに商品が届かない」や「着払いで高い送料を取られた」などのものですが、メルカリが間に入っているのでそういった心配も仕組み上ありえません。
万が一トラブルが発生した場合でもメルカリが対処してくれますし、匿名配送なので出品者/購入者は商品の売買だけに集中できるのが魅力です。
私も今までフリマやオークションの個人間取引に消極的だった理由が「宛名書くの面倒くさい」「個人間トラブル面倒くさい」といったものだったのですが、メルカリの匿名配送はこれらの問題を一度に解決してくれましたので、おかげで今では頻繁に利用するようになりました(笑)。
「捨てるにはもったいないな」というものはたくさんあると思いますので、面倒くさがりな人ほどメルカリの匿名配送を利用してみましょう!
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