10月頭あたりから断続的に続いているFF14に対してのDDoS攻撃。ついに全国ニュースになってしまうほどになりました。
FF14へのDDoS攻撃、犯人はリセット日を熟知する者か!?過去にないほどの長期間攻撃で全国ニュースに
今年の10月に入ったあたりから光の戦士たちが度々悩まされている「DDoS攻撃」、ついに全国ニュースになってしまいました。
あまり身近な存在にはなりたくないものですが、インターネットを使う上でよく聞くDDoS攻撃について少し知っておきましょう!
DDoS(ディードス)攻撃とは?「Distributed Denial of Service」の略
パソコンにあまり詳しくないとDDoSと言われても「?」となってしまいます。光の戦士を悩ますDDoSについての解説をみていきます。
そもそもDDoSは「DoS」攻撃を発展させたものといえます。DoS(Denial of Service attack)は日本語で「サービス拒否攻撃」と訳すことができます。
これには様々な手法が存在しますが、ネットワークプロトコルの仕様を悪用して大量のデータを送りつけたり、大量のアクセスでサーバーを高負荷にさせて、サービス自体(FF14でいえばゲームそのもの)を妨害する攻撃です。
もっとも原始的で単純な例を出せば、いわゆる「F5アタック」もDoS攻撃といえます。無限にページ更新を要求し続けることで、サーバの処理能力を超過させてダウンさせるわけです。もちろん良い子の我々には縁のない話ではありますが。
さて本題のDDoS(Distributed Denial of Service)攻撃についてですが、これは「分散型DoS攻撃」と訳すことができます。
分散型というだけあって、攻撃側が単一ではなく複数によるものになっているのです。先ほどの簡単な例で言えば、複数の攻撃者が1つの標的に対して一斉にF5アタックをするというようなイメージです。
実際はさらに高度な攻撃をされるわけですが、このように多くの攻撃者が大量のアクセスやリクエストを送ることによって、サービス提供を妨害するのがDDoS攻撃と呼ばれるものです。
FF14へのDDoS攻撃がニュースや新聞にも取り上げられるように。一番の被害者はスクエニ、根本対策は難しい
夜の新聞読んでたらFF14のDDoS攻撃の記事載ってた pic.twitter.com/82MdtkzoQh
— ふー@shinryuFF14 (@14_mikoko) 2018年11月1日
Twitterなどでも話題になっていますが、ファイナルファンタジー14へのDDoS攻撃が取り上げられた新聞記事や、ニュースなどが11/1に出回りました。
引用元:日本経済新聞
日経新聞にも記事となって、全国ニュースに。一オンラインゲームタイトルとしてこうやって取り上げられるのはかなり珍しいことと言えるでしょう。
大々的に取り上げられるのも、攻撃が世界規模ということや、攻撃期間も断続的とはいえもう一月にも及ぶことが原因でしょうか。
我々光の戦士としても迷惑極まりないわけですが、一番の被害者は間違いなくFF14運営元のスクウェア・エニックスです。厳密には社員・従業員の方々。
手法にもよりますが、DDoS攻撃はリクエスト自体は正規のものと変わらないため、根本的な解決が難しい攻撃でもあります。数日前には「ニコニコ動画」や「はてな」も攻撃を受けていたようで、こちらは該当地域(国外)からのアクセスを遮断することで対応していました。
じゃあFF14もやれば良いじゃん!と思うかもしれませんが、そう簡単にもいきません。国内展開だけしているゲームならばそれでも良いのでしょうが、世界展開しているFF14は大雑把に国ごとブロックするわけにはいかないわけです。
そのため、もっと小さな単位で個別に対応していくしかないので攻撃が来ている間付きっ切りで対応に追われる従業員の方が一番大変な思いをされているでしょう。
私もそうですがユーザーの感覚としてはこうしてニュースになると、「14ちゃんも有名になったものだなぁ」と考えてしまいがちですが、必死に頑張ってくれている人がいるということを思うと、そうのんきなことも言っていられないですね……。
なぜ犯人はFF14にDDoS攻撃を行うのか。犯人は誰なのか。火曜日のゴールデンタイムを狙う理由
FF14はほとんど24時間365日サービスを展開していますが、現状DDoS攻撃は火曜日の夕方以降に集中して行われている印象です。
FF14は週制限という概念があって、例えば難しいコンテンツで得られる報酬は1週間に1回だけ挑戦できると決まっているのです。そのリセット日が火曜日の17時と決まっています。
レイド募集を始めとして、各種トークン集めなどのプレイヤー活動がもっとも活発になるちょうどその日、その時間帯にDDoS攻撃が仕掛けられているとうことになります。
DDoS攻撃は依頼をすれば引き受けてくれるところもあるそうですから、単純に「攻撃者=首謀者」という構図にはなりません。
ただ、少なくとも首謀者はFF14のサービスについてよく熟知している者であるのは間違いないでしょう。もっとも被害が大きくなるであろう時間帯をピンポイントで狙えるわけです。
首謀者(犯人)は誰なのか、何が目的なのか。と当然疑問に思いますが、実際のところ知りえる方法はないでしょう。
単にFF14に対して不満を持っている個人かもしれませんし、順調なサービスを不満に思うライバル企業かもしれませんが、どれも推測の域を出ないものです。
ユーザー側でできる対策はないが、嵐が過ぎる間、頑張ってくれているスクエニの人たちにエールを送ることはできる
こうしてDDoS攻撃の実態を見てみると、ユーザー側では事実上何も対策することはできないわけです。どうしようもありません。
この攻撃の厄介なところが、局所的には運営側で対処できても基本的には嵐が過ぎるのを待つしかないという点です。つまり攻撃側が飽きるまで、ということです。
FF14ユーザーも当然課金しているので迷惑ですが、必死にサービスを維持しようと身を粉にして対応してくれている人たちがいること考えると、義憤に駆られるユーザーも出てくるはずです。何か我々にもできることはないだろうか、と。
前述したようにユーザーサイドでDDoS攻撃に対して何かをすることはできませんが、ぜひ懸命に頑張って対応してくれている運営を応援してあげてください。幸いにも今は個人の声をSNSなどを通じて、直接運営者側に届けることができる時代です。
ヘトヘトになりながら作業している方々に、そういったエールが届いて少しでも活力になってくれたら、それはとても素敵なことではないでしょうか。
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