ついに発売となったニンテンドースイッチのレビューです。画像と一緒に同梱物や大きさの比較などをしつつ、購入時の参考になりそうな細かい部分を見ていきます。
- ようやく発売のニンテンドースイッチ開封の儀。箱の中身は2段になっていて、遊ぶための一式セットが詰まっている
- ニンテンドースイッチ付属品と本体の大きさ比較紹介。スマホと比べると意外に大きいことが確認できる
- スイッチ背面にはスタンドと、その下にmicroSDスロット。スタンドの強度はあまりないので、乱暴に扱うと壊れる
- ジョイコンの接続面と取り付け方。ジョイント部分は思ったより強度があるので通常利用で心配はなさそう
- ニンテンドースイッチは給排気ファン搭載。排気口は上面にあり、イヤホンジャックやゲームカードスロットもある
- ニンテンドースイッチドックとケーブル配線、背面ポートは将来的にUSB3.0に対応。USB接続で有線LAN化もできる
- ジョイコングリップに装着して従来のゲームコントローラとして据置モードを楽しむ。電池残量には注意
- ニンテンドースイッチは繊細な機器という印象を受ける。扱いも自然と慎重になるが、完成度はかなり高い
ようやく発売のニンテンドースイッチ開封の儀。箱の中身は2段になっていて、遊ぶための一式セットが詰まっている
3月3日に発売となったニンテンドースイッチ。話題の任天堂最新ゲーム機をさっそくレビューしていきます。新しいゲーム機というのはどうしてこんなにワクワクするのでしょうか、不思議なものですね!
まずは開封の儀から。
面白いことにニンテンドースイッチには取り扱い説明書や保証書といった類の書類がありません。安全に使用するためのセーフティーガイドという小さな紙切れが一枚入っているだけでした。
箱を開けると上記画像のように「はじめかた」という部分が目に付きます。スタートガイドの書類を入れるのではなく、箱に印字する戦法によって内容物をシンプルにしてきたようですね。(保証書も同様)
私は初めてiPhoneを購入したとき、いわゆる取扱説明書がないことに驚いたものですが、ニンテンドースイッチもこういうやり方でシンプルさを追求してきているのが見て取れます。
ニンテンドースイッチの箱は二層になっており、上の層にはスイッチ本体とジョイコン2つ、下の層にはHDMIコード、ACアダプター、ジョイコンストラップ、スイッチドックが梱包されていました。
ニンテンドースイッチ付属品と本体の大きさ比較紹介。スマホと比べると意外に大きいことが確認できる
ニンテンドースイッチの内容物一式です。ゲームを遊ぶのに必要なものは全て揃っているので、これだけで十分ですね。
ただ、画像でもわかるとおりスイッチ本体の画面部分は光沢仕上げになっており、指紋が付くとかなり目立ちます。
ニンテンドースイッチはスマートフォンのように指で触れて操作することも可能なので、快適に使うならば指紋が付くことは避けられません。
また傷つきやすい部分であるため、深刻なダメージを負う前に液晶保護フィルムを貼り付けた方が良さそうだと思いました。
iPhone6と並べて大きさ比較。スマホと比較するとニンテンドースイッチがかなり大きいことに改めて気付く
最初に箱を開封したときに「むむ!」と感じたのですが、ニンテンドースイッチの本体部分は意外に大きいのです。寸法は数字ではわかっていたのですが、やっぱり実物で見るのとは違いました。
大きさが伝わりやすいように、iPhone6を隣に並べてみました。この画像だけみると「ずいぶんでかいスマートフォンだ」と思ってしまう人もいるかもしれません。
ジョイコン部分を外した状態でこれなので、ここからさらに伸びます(画像は下記に)。大画面でプレイできるのはゲーム機として良いのですが、外でゲームをするための携帯ゲーム機というには少々大きいかというのが正直なところ。
また、スイッチ本体部分は3DSLLよりも大きいので、長らく3DSシリーズでゲームを楽しんできた方からすると面食らってしまうかもしれません。
スイッチ背面にはスタンドと、その下にmicroSDスロット。スタンドの強度はあまりないので、乱暴に扱うと壊れる
ニンテンドースイッチ本体背面にはスタンド部分が取り付けられており、ここを開閉することでスタンドによる自立が可能になります。
また、スタンド部分の下にはmicroSDカードスロットが内臓されており、ここにmicroSDカードを挿入すれば記憶領域を追加させることができます。
ただ、スタンド部分の強度はあまり高くないので、立てた状態で上から押してしまったり乱暴に開閉すると簡単に壊れてしまいますから、その点には注意が必要です。
ジョイコンの接続面と取り付け方。ジョイント部分は思ったより強度があるので通常利用で心配はなさそう
ニンテンドースイッチのジョイコン部分を見てみましょう。
スイッチ本体にスライドレールがあり、そこにジョイコンをスライドさせて本体と合体させることができます。
レールとの接続面にはジョイコンを分けて使うとき用に「SR」「SL」と丸いボタンの3種類のボタンがあります。
本体に取り付けるときは上側からスライドさせつつ、「カチッ」と音がなるまで動かせばそれでOK。取り外すときは先ほどの画像の親指付近にあるボタンを押しながらスライドさせればジョイコンを本体と分離できます。
ジョイコンの接続部分の剛性は思ったよりも高く、それこそスイッチ本体を瓦割りみたいに扱ったりしない限りは「ジョイコン接続部分からポッキリと折れる」なんてことはないはずです。
多少ゲームに熱中して強く本体を握った程度では壊れないでしょう。個人的に一番心配していたのはこの点だったので少し安心しました。
ちなみにこちらがジョイコンを取り付けた状態のニンテンドースイッチとiPhone6との比較です。やっぱりかなりでかいですね……。
ポケットに入れて持ち歩いてスタイリッシュにゲームするぜ!という用途には無理がある大きさです。
ニンテンドースイッチは給排気ファン搭載。排気口は上面にあり、イヤホンジャックやゲームカードスロットもある
ニンテンドースイッチは内部に送風用のファンを内臓しており、本体の温度が上がってくると作動する仕組みになっています。
空気取り入れ口は背面下部にあり、廃熱は本体上部のスリットから行います。ニンテンドースイッチのファンの音については別記事にて検証予定。
排気口の横には3.5mmイヤホンジャックが備わっており、その隣はゲームカードを挿入するスロットとなっています。
ニンテンドースイッチドックとケーブル配線、背面ポートは将来的にUSB3.0に対応。USB接続で有線LAN化もできる
ニンテンドースイッチドックにスイッチを接続すれば、HDMI出力でテレビやモニターにゲームの画像を出力できます。ニンテンドースイッチは据置ゲーム機だと強調している核心部分といえます。
スイッチドック自体はグラフィックチップなどが搭載されているわけではないので、単なるクレードルとしての役割。作りもシンプルで重量も軽くできています。
スイッチドック背面の蓋を開けると、ACアダプター・USB・HDMIの端子があり、側面には2つのUSB端子があります。
上記画像は付属のACアダプターとHDMIケーブルを接続したものです。
蓋と側面部分にはケーブルを誘導するためのスペースがあるので、ケーブル配線もしやすくなっています。
背面部分のUSBポートは端子の色が青くなっていますが、USB2.0として動作しています。任天堂公式によると将来的にUSB3.0として動作する予定とのこと。
また、ニンテンドースイッチは標準でLANポートを備えていませんが、USBポートに市販の有線LANアダプターを接続することによってニンテンドースイッチを有線LAN化することが可能です。
それについてはこちらの記事をご覧ください。
据置ゲーム機としてニンテンドースイッチを設置するとこのような感じになります。
ジョイコングリップに装着して従来のゲームコントローラとして据置モードを楽しむ。電池残量には注意
スイッチドックにニンテンドースイッチをセットすると、自動的にHDMI出力へ変更されて据置ゲーム機モードになります。
本体をセットしたら、左右のジョイコンを取り外してジョイコングリップに左右のジョイコンを接続しましょう。
これで従来のゲームコントローラに近い形となり、据置モードのニンテンドースイッチで大画面でゲームを存分に楽しめます。上記は大きさ比較の画像ですが、コントローラとしては小ぶりなものになります。
注意点として、ゲーム機本体は充電され続けますがジョイコングリップに接続したジョイコンは内蔵電池で稼動するので、長時間プレイするとジョイコンの電池がなくなってしまいます。
もっと長い時間安心してプレイしたいという場合は、別売の「ジョイコン充電グリップ」などが必要になるでしょう。
ジョイコン充電グリップはUSB充電ケーブルでジョイコンを充電しながら遊べるので電池切れの心配がありません。
ニンテンドースイッチの周辺機器などについてはこちらをご覧ください。
ニンテンドースイッチは繊細な機器という印象を受ける。扱いも自然と慎重になるが、完成度はかなり高い
ニンテンドースイッチを一通り触ってみての感想ですが、稼動物が多い割にはシンプルにまとまっていて、全体的に高級感があり完成度が高いゲーム機だと思います。
任天堂としては据置ゲーム機として売り出しているので、これを言っては身も蓋もないのですが、やはり「持ち歩いて屋外でも気軽にゲームできる!」というには大きすぎたかなと……。
わかっていても、どうしても3DS系列と比べてしまいますよね。
また、スタンド部分などをはじめとしてややデリケートな機械という印象も受けました。
本来ゲーム機は精密機械ですから丁寧に扱うのは当然なのですが、やはり今までの任天堂のゲーム機が「多少乱暴に扱っても平気」というイメージだっただけに、ニンテンドースイッチの繊細さが際立つ格好になりがちです。
上記の発売前に書いた記事でも同様のことを書きましたが、今までの子供向けゲーム機路線(良い意味で)と比較するとずいぶん洗練されて大人びたなというのがニンテンドースイッチの実機を触ってみて改めて強く感じました。
従来の任天堂製品を愛用していた方は、より強くそのギャップを感じるかもしれません。
しかし先ほど述べたとおり、これだけ挑戦的なコンセプトとそれに伴う稼動物をよくひとつにまとめたものだと思いますし、ゲーム機としての完成度はかなり高いのは間違いありません。
ニンテンドースイッチで新しい任天堂を存分に堪能したいと思います!
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