ワコムのペンタブには「Intuos」と「Intuos Pro」の2種類がありますが、それぞれの違いと、Intuosの異なる5種類のパッケージについてみていきます。
IntuosとIntuos Proの違い。筆圧レベルやファンクションキー数が異なる。プロの方は付属ソフト無し
ワコム ペンタブレット Intuos Pro Medium 【新モデル】2017年1月モデル PTH-660/K0
ワコム |
ワコムのペンタブ主力製品には「Intuos」「Intuos Pro」がラインナップされています。まずはこの2種類のペンタブの比較から見てみます。
Intuos(CTH-490,CTH690) | Intuos Pro(PTH-660,PTH-860) | |
---|---|---|
読取可能範囲 | Sサイズ: 152.0×95.0mm Mサイズ: 216.0×135.0mm |
Mサイズ: 224 x 148 mm Lサイズ: 311 x 216 mm |
筆圧レベル | 1024レベル | 8192レベル |
ペン | Intuos 筆圧ペン | Wacom Pro Pen 2 |
読取分解能 | 最高0.01mm | 最高0.005 mm |
傾き検出レベル | 無し | ±60レベル |
エクスプレスキー | 4つ | 8つ |
付属ソフトウェア | 有り | 無し |
主だった部分だけ比較しても、Proの方が高性能なのがわかります。特にペンの筆圧感知レベルが8倍の違いがあり、傾き検出もできるので繊細なペンの動きを反映してくれます。
この他にもIntuos Proにはタッチホイールが付いていたりと様々な機能がついていて、Intuos Proという名のとおり、まさしくその道のプロユーザー向けの製品といえます。
パソコンで絵を描くのが初めてだったり絵の初学者はIntuosの方が良いようだ
もし絵の初心者がPCで絵を描いてみたいという場合は間違いなく「Intuos」の方を選ぶのが正解でしょう。
というのも、Intuos Proの方は付属ソフトウェアがないので別途ペイントソフトなどを用意しなければなりませんし、やはり高性能ゆえに価格が高めに設定されています。
付属ソフトウェアも充実しているIntuosから入って、画力が上達してハードが自分の腕に追いついていない!と感じてからステップアップするのが良さそうですね。
Intuosにも5種類あって一番安い「Intuos Draw」にはマルチタッチ機能がない。イラストを描きたいなら「Intuos Comic」が候補
「Intuos」にはProと違って付属ソフトが付いてきますが、このIntuosにも5種類のパッケージが存在します。各バージョンは以下のとおり。
- Intuos Draw
- Intuos Art
- Intuos Comic
- Intuos Photo
- Intuos 3D
ワコム ペンタブレット Intuos Comic M ペン&タッチ マンガ・イラスト制作用モデル ブラック CTH-690/K1
ワコム |
基本的にペンタブ本体は型番が同じなので、付属ソフトウェアの違いのみと考えて良いです。
それぞれ特徴として付属ソフトウェアの違いがあり、例えば油彩や水彩などで絵を描きたいならば「Art」、コミックイラストやマンガを描きたいならば「Comic」といった具合。
ただし、「Intuos Draw」だけは仕様が異なります。
Intuos Drawは上記5種類の中でもっとも安いのですが、サイズがSサイズのみで、マルチタッチ機能がありません。
この機能を省いている分、上記の種類の中では一番安く手に入るのですが、マルチタッチ機能があると例えば絵を描いているとき指でくぱーっとやるだけで拡大表示できるので、無いと結構不便ではあります。
「Draw」を除く他の4種類はペンタブ自体は同じで全てマルチタッチ対応ですので、選ぶときはその点に注意が必要です。
マンガやキャラクターの絵を描きたい場合は「Comic」が候補になる。CLIP STUDIO PAINT PROが付属
もしアニメキャラの絵が描きたい、あるいはマンガなどを描いてみたいと考えているならば「Intuos Comic」が候補になります。
Intuos Comicには付属ソフトウェアとして、「CLIP STUDIO PAINT PRO」の2年ライセンスが付いています。(2年過ぎたら優待価格で製品購入可能)
多くのクリエイター教育機関でも導入されており、ユーザー数も多いので使い方が分からなかったりした場合でも検索すればすぐに解決しますし、機能・ドキュメントも豊富です。
BAMBOOからIntuosのブランド名に統一されたワコムのペンタブ。自分の用途に合わせたペンタブレットを選ぼう
ところでワコムでは以前にIntuosとBAMBOOという2つのブランド名でペンタブを展開していましたが、しばらく前に一般的なペンタブとしてのブランドは「Intuos」に統一されて、BAMBOOはメモ帳のような入力デバイスとして生まれ変わりました。
従来はBAMBOOは絵を描くのが趣味な人向け、Intuosは絵を描くのが仕事の人向けといったようにわけられていましたが、今はそれぞれ「Intuos」と「Intuos Pro」がそれぞれ跡を継いでいます。
どんな絵を描きたいのか、どのレベルのものが良いのかなど、自分の技量と用途に合わせてペンタブを選んでみましょう!
コメント