Loctekのマルチモニター用アーム「D1D」のレビュー!2画面用でシンプルな設計のため、価格も安くて頑丈、初デュアルモニター用に適しています。
Loctekのモニターアーム「D1D」レビュー。5,000円以下で買えるデュアルモニター用アーム
モニターアームメーカー「Loctek」とは
引用元:Loctek公式Twitter
Loctek(ロックテック)は人間工学(エルゴノミクス)に基づいた製品を開発から販売まで一貫して行っているメーカーです。
モニターアームだけでなく、壁掛け用金具や座位立位両対応のスタンディングデスクといったオフィスでの作業を快適化するための製品を多数展開しています。
Loctek多関節デュアルモニターアーム「D1D」
今回はロックテック社が販売しているデュアルモニター用のモニターアームである「D1D」というアームを紹介していきます。
Loctek 多関節デュアルモニターアーム 2画面設置 10-30インチモニター対応D1D
Loctek Visual Technology Corp. |
マルチモニター用のモニターアームは一般的に製造コストや需要面などを考慮すると高額になりがちなのですが、LoctekのD1DはAmazonにて5千円以下で購入できてしまうという低価格なモニターアームです。
マルチモニター大好き人間である私の視点で、質感や機能面などを詳しくチェックしていきます!
D1Dの組み立てと設置。マルチモニターアームが初めてでも迷う要素はなく、ディスプレイ設置部分の作りも良い
では早速D1Dを組み立てていきましょう!
外箱を開封すると、説明書とサポートダイヤルの書かれたカード(後述)。そしてモニターアーム本体が姿を現します。
これらがD1Dの内容物一覧。組み立てに必要な道具は特にありません。唯一モニターを実際に取り付けるときにプラスドライバーが必要なだけで、本体組み立てに必要なレンチやワッシャーなどは全て付属してきます。
部品は種類ごとに分けて梱包されているので、取り付け部品で迷う心配がありません。
D1Dの説明書には組み立て方法が日本語で書かれています。
使う部品も数字やアルファベットで説明されているので、初めてモニターアームを組み立てる方でも簡単、安心ですね。
安いアームだと省略されることもある滑り止めと保護用のスポンジ部分も付いているので、取り付けるデスクを痛める心配はありません。
ノブをしっかりと閉めて支柱をデスクへ取り付けます。支柱の台座部分にはメーカー名の「Loctek」というロゴが銀色に輝いています。保護シールが貼ってあるので、完成したら最後に剥がしましょう。
配線をすっきり出来るデザインとディスプレイ取り付け時の負担軽減を配慮した設計が素晴らしい
モニターアーム部分は多関節仕様になっていて、水平方向に自由に動かせるようになっています。
この腕の部分に付属のプラスチック部品を取り付けると、接続ケーブルを伝わせることができるようになります。
支柱へモニターアーム部分を固定する方法ですが、レバー部分を上方向に持ち上げることでポール部分を圧迫して固定する方式。
このレバーを上げるときは結構力が必要になるので、指を痛めないように手袋や布を巻いて操作すると良いでしょう。
その分しっかりと固定させるので、重いモニターを取り付けてもアームが下がってくることはありません。モニターアームごとの最大耐荷重は10kgまでとなっています。
アーム部分をロックすればD1Dの組み立てと設置自体は完了!黒くてマットな仕上がりなので、高級感もありますね。
次はここにモニターを設置していきましょう!取り付けるモニターの重さにあわせて、付属レンチでボルトを締めてから作業します。
このとき初めて気がついたのですが、よく見るとD1Dのモニター取り付け部分のネジ穴が上の2ヵ所だけUの字になっているんですよね。
最初は「?」となったのですが、少し経ってこの構造がいかに親切な設計なのか身に沁みました。
種類にもよるのですが、通常モニターアームはモニターをマウント部分に合わせてからネジ止めする流れです。
しかし説明書を見るとモニター側へ先に上2ヵ所だけネジとワッシャーを付けてねと書いてあります。
なるほど、取り付けてみて合点がいきました。ワッシャーとネジを最初に付けておいて、それをUの字部分に引っ掛けることができるんですね。
この仕組みのおかげで、マルチモニター化作業の一番の難所でもある画面取り付け時の作業が一気に簡単になります。
片手で抱えながらネジ締めしなくても良いので、一人での取り付け作業でもとっても楽に作業できました。
人間工学に基づいたデザインが売りのLoctekですが、取り付け時にまでその設計思想が及んでいるとは思いませんでした。マルチディスプレイ環境を色々構築してきた身からすると、この点が一番感激した次第です。
さらにD1Dは支柱に配線を仕込むこともできます。モニターアーム部分を伝わせて、支柱の中にディスプレイ・電源ケーブルを通して、支柱背面の穴から取りだせます。
デュアルモニターのアームという機能だけでなく見た目にも気を使った作りになっていることがわかりますね。
もう1枚のモニターも同様にして取り付ければ、デュアルモニター環境の完成!
取り付けているのはDELLの24インチモニター「U2410」です。本体が6.50kgと結構重いのですが、アームはびくともしません!
デュアルモニターアームが欲しくて予算を抑えたいならD1Dが筆頭候補か。初めてのアームに最適かもしれない
こちらが実際にD1Dでデュアルモニター環境を構築した状態になります。
いかがでしょうか。モニターの台座がなくなり、さらにモニターから伸びているケーブル類が支柱に収納されることで見た目がスッキリするだけでなく、デスクをより広く活用することができるようになります。
もちろん取り付けたモニターは上下傾けの他、回転させることができるので、縦向きにして使うことも可能です。特にWEB作成やプログラミングでソースコードを表示したりするときには最高の環境になるでしょう。
モニターの裏側はこのようになっています。
ひとつ注意点として上記画像のようにモニター同士を接近させる場合、アームが「く」の字型に出っ張る(または前方へ迫り出す)ため、デスクの設置場所やスペースは考慮する必要があります。
私はデスク自体を壁から手前へずらして、後方スペースを確保しました。壁際に設置するときはこの点をお忘れなく。
組み立て設置の簡単さや低価格から、初めてのマルチモニター用に最適なアーム。細かい部分の配慮も嬉しい
D1Dはガススプリング方式ではないので、モニタの高さを変えるには支柱のロックを解除してから調節するという手間がかかってしまいますが、その分構造が単純化できて価格を安く抑えることが可能です。加えて、壊れにくいという利点もあります。
デュアルモニターくらいなら、そのまま平置きで2つ並べれば良いのでは?と思うかもしれませんが、例えばデスクの隅やはみ出した状態にも設置できますし、上記画像のようにデスクを広々と使えるのがモニターアームのメリットといえるでしょう。
冒頭にも書いたとおりモニターアームは比較的高価なものが多いのですが、LoctekのD1Dは5,000円でお釣りがくるという低価格なのが魅力です。かといってバリや塗装剥がれなどの作りの荒さは見当たらず、特に不満な点はありませんでした。
設置や組み立ても1人で簡単に行える(説明書には2人で行ってねとは書いてあるが)ので、初めてモニターアームを購入してみたいという方にもオススメできる製品だと思います。
さて本製品に付属していたサポートダイヤルの書かれたカードですが、実は上記画像のようなメッセージカードも兼ねています。
モニターアームの製品自体の出来が良かったのはもちろん、梱包やこういった細かい心配りが嬉しいものですね。
ディスプレイを2枚所持している、または増やす予定でモニターアームを検討されている方は、ぜひLoctekのD1Dを候補にしてみてはいかがでしょうか。
Loctek 多関節デュアルモニターアーム 2画面設置 10-30インチモニター対応D1D
Loctek Visual Technology Corp. |
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