ある程度プレイしてみて個人的には楽しめているのですが、ゲームの設計上ポケモンGOは田舎住まいには極端に厳しいゲームであると感じます。
ポケモンGOは事実上田舎切捨て。ポケストップ不足でレベル上げやポケモンゲットもままならず
プレイヤーの居住地域によるゲーム内で生じる格差。これはポケモンGOのゲームシステム上避けては通れない問題です。
ポケストップは公共施設であるとか、名所などに設定されており、ここを訪れることでポケモン捕獲に使用するモンスターボールやたまご、きずぐすりなどのアイテムを入手できます。
プレイヤーのレベルを上げるための経験値は、このポケストップを訪問したりポケモンを捕まえることで上昇します。
つまりポケモンGOを快適に遊ぶためにはポケストップの存在は必要不可欠なものとなる設計。
都会でのポケモンGOプレイヤー視点。ポケストップだらけ
秋葉原はポケモン率が高杉て凄いことになってた pic.twitter.com/CS4qf0ecgg
— AKI INOMATA (@a_inomata) July 23, 2016
秋葉原、都会の様子。快適に遊ぶために不可欠なポケストップがそこらじゅうに存在し、ルアーモジュールによる桜の花びらが美しいです。ポケモンも取り放題。モンスターボールも無限供給!
田舎のポケモンGOプレイヤー視点。ポケストップなんてなかった
今日からポケモンGOを始めたのだが、田舎すぎて何もない(笑) pic.twitter.com/oafhO2ggI7
— もじゃと云う名の農耕民族 (@tenpa_moja) July 23, 2016
ちょっと極端な例かもしれませんが、田舎の方はこんな感じに。
ポケストップどころか、近くにポケモンの気配すらないことに絶望を感じます。
ポケモンマスターになるには田舎を出るしかないのか。マサラタウンにさよならバイバイするしか……
上記のTwitterの他にも、居住地格差が感じられる画像はいくらでもありますが、田舎と都会の差が悲惨なほどに鮮明化されてしまっていますね。
それに関して個人的にツボったのがこれです。
ポケモンGOやって田舎と都会でポケストップの数が違いすぎる!って事に対して「だからサトシもマサラタウンにさよならバイバイしたんだろ」ってコメント秀逸過ぎて
— ななづき (@mohumohulove) July 22, 2016
ポケモンGOやって田舎と都会でポケストップの数が違いすぎる!って事に対して「だからサトシもマサラタウンにさよならバイバイしたんだろ」ってコメント秀逸過ぎて
初見で思わず笑ってしまいましたが、言い得て妙だと思いました。
懐かしいですね。『マサラタウンにさよならバイバイ』はアニメ版ポケットモンスター初代オープニング曲の中で登場する歌詞の一部です。
アニメの中では主人公のサトシ君はポケモンマスター(図鑑完成)になるため、田舎の生まれ故郷を出たわけですが、ポケモンGOでも同様にそうする必要がありそうですね……。
私も田舎の方に住んでいますから、ポケストップが近間にないという苦労は痛いほど理解できます(涙)
ポケストップを増やす方法はないの?どういう基準で設定されているのか。「Ingress」が土台になっている
残念ながらポケストップを増やして欲しいなどの要望を受け付ける窓口は現状存在せず、ポケストップを新たに設置して増やすことは不可能です。
そういえばなんだか妙にユニークな名前が付いていたり、おかしなところがポケストップに設定されていたりもしますが、ポケストップはどのような基準で設定されているのでしょうか。
まず「ポケモンGO」について語るには、その土台となった「Ingress」に言及する必要があるでしょう。
『Ingress』(イングレス)は、スマートフォン向けの拡張現実技術を利用したオンラインゲーム・位置情報ゲーム。開発・運営を行うのは、もとはGoogleの社内スタートアップで、2015年8月にGoogleから独立したナイアンティック社(Niantic, Inc.)。
引用元:Wikipedia
IngressはGoogleから独立したナイアンテックという会社が運営しているゲームで、簡単に言えばスマホで遊べるリアル陣取りゲームです。
プレイヤーは2つの勢力のうちの片方に所属して、世界各地に存在する「ポータル」を自勢力の所有にしてポータル同士を「リンク」して三角形を描くと、その内側が「コントロールフィールド」と呼ばれる自陣となって得点が得られ、その合計点を競い合うというものです。
ナイアンテックといえばポケモンGOを開発・運営しているのも同じ会社。
「ポケストップ」は「Ingress」でユーザーが申請したポータル情報を流用したものなんです。
ここまで聞くと感の良い方は、「流用してるんなら、Ingressをプレイしてポータル作ればその地点にポケストップ増えるじゃん!」と考え付くはずです。
確かに仕組み上そのとおりですが、悲しいことに2015年9月2日から「Ingress」のポータル新規申請は休止中となっているのです……。
つまり、どうあがいても現状ではポケモンGOにおける田舎と都会の格差は埋めることができません。
今後地域格差の解消ということで何かしらの対策が講じられることもないとは言い切れませんが、今が一番熱い旬の時期であるポケモンGOを快適に楽しむ環境として、都会の方が優れているのは間違いありませんね。
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