YumはCentOSやFedoraなどで標準で採用されているパッケージ管理システムです。
これのおかげで簡単にパッケージのインストール・アンインストールができます。
ちなみに「Yellowdog Updater Modified」の略で、読み方は「ヤム」なのだとか。
yum check-update
yum update
とすることで更新のあるパッケージをサクっとインストールできます。
しかし、更新のあるもの全てをアップデートしてしまいます。
サーバ管理者によって運用方法は異なるので一概には言えませんが、アップデートによって不都合が生じる可能性もあるため、最小限の変更で済ませたいなどの理由から、脆弱性を除いたパッケージの更新(セキュリティアップデート以外の更新)を行いたくないという方もいると思います。
このような場合にとても便利なのが「yum-security」というプラグインです。
このプラグインを使うことでセキュリティアップデートのあるパッケージのみを更新することができます。
「yum-security」のインストール
yum-securityをインストールするには以下のようにします。
CentOS5 の場合
yum -y install yum-security
CentOS6 の場合
yum -y install yum-plugin-security
「yum-security」の使い方
使い方はとても簡単です。
アップデートするときに、「–security」とオプションを付けるだけです。
実際にやってみます。
yum –security check-update
すると、
[root@test ~]# yum –security check-update
Loaded plugins: fastestmirror, security
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: rsync.atworks.co.jp
* extras: rsync.atworks.co.jp
* updates: rsync.atworks.co.jp
Limiting package lists to security relevant ones
No packages needed for security; 16 packages available
このようになりました。
セキュリティアップデートの必要なパッケージはなかったようです。
もしセキュリティアップデートの必要なパッケージがあり、そのパッケージだけ更新したい場合は次のようにします。
yum –security update
これでセキュリティアップデートのあるパッケージのみ更新することができます。
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