けものフレンズとケロロ軍曹の関係、原作者の吉崎観音がコンセプトを手がける。けもフレはひとつの概念だ!

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「すごーい! たーのしー!」などのフレーズですっかりお馴染みの「けものフレンズ」ですが、実はキャラクターデザインなどは「ケロロ軍曹」の作者によるものです。

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けもフレは複合的なプロジェクト。キャラクターデザインやコンセプトはケロロ軍曹作者の吉崎観音によるもの

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「例の顔」や「アホ面(褒め言葉)」などと評される顔。

2017年1月から放送されている「けものフレンズ」のアニメ第1話を見たとき、いったいどれほどの人がこれだけ話題になると予想できたであろうか。

最近人気急上昇中の「けものフレンズ」のお話についてみていきます。

そもそも「けものフレンズ」は複合的なプロジェクト。吉崎観音氏いわく、「原作はゲームでもアニメでもなく”動物”」

アニメを見てからけものフレンズを知った、という方には意外と知られていなかったりしますが、実はけもフレに登場するキャラクターの原案、コンセプトデザインなどはあの「ケロロ軍曹」の作者、「吉崎観音」氏によるものです。かくいう私もアニメのスタッフロールで知りました。

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けもフレのアプリで登場するキャラ絵。

アニメ版のけものフレンズのキャラクターは3Dキャラとして登場する都合上、少々デザインの味付けが変わっているのもあったのでしょう。(これにも理由あり)

上記の画像はスマホアプリ版のけものフレンズキャラクターです。これだと「吉崎観音っぽい!」と認識できる人が増えるはず。キャラのタッチや目の部分に特徴が出ていますよね。

じゃあ原作はゲームだったんだ!となるわけですが、それもちょっと違います。

そもそも「けものフレンズ」は新規IP(知的財産権)の創出が目的となっており、原作の商品ありきではなく、コンセプトやプロジェクト全体が大本となっています。

このことはインタビュー記事でも触れられていました。

梶井:『けものフレンズ』を立ち上げたきっかけは、吉崎観音さんのイラストと世界観を使った「IP(知的財産権)」を創出するのが目的だったんです。

――ゲームやアニメなどの商品化が目的ではなく、先にIPがあるのはおもしろいですね。

梶井:たまたま最初に世に出たのがゲーム(2015年3月にリリース)だったというだけですね。よく「原作はゲームだ」とおっしゃる方がいますけど、実はそんなことはないんです。ゲームはいろいろなアイデアがあるなかのひとつとして考えてました。『けものフレンズ』はさまざまなメディアを使って盛り上げていく複合プロジェクトなんです。

引用元:animatetimes.com

そのコンセプトデザインを手がけたのが、ケロロ軍曹などで有名な漫画家、吉崎観音氏だったというわけです。

じゃあ原作者は吉崎観音先生なんだ!とついつい「出所」を明確にしたくなるのがユーザーの性。確かにキャラデザインなどを含めて知的財産権の観点では原作者(原案)になるのかもしれませんが、その吉崎氏自身が、『原作は「動物」です』と明記していたりします。

原作は動物の意味。吉崎観音自ら「名前は出さないで、自分の絵を意識しないで」けものフレンズは1つの概念か

先ほどけもフレのゲームアプリの話をしましたが、上記紹介動画のようなゲームで、ネクソンにてスマホ用ゲームとしてサービスが行われていました

過去形です。

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けものフレンズのゲームは2016年12月14日でサービス終了しています。

けもフレアニメがこれだけ話題になっているのだから、ゲームがあればファンは飛びつくはずなのに!というかアニメが始まる前から終わってるじゃねーか!(涙)

僕の名前は出さないでほしい

それはさておき、このゲームの宣伝をするときも面白いやり取りがあったようで、

――吉崎観音先生の名前があれば、一定数のファンはつかめると思います。

福原:そうなのですが、吉崎先生から「僕の名前は出さないでほしい」と言われていたんです。「吉崎観音」という名前を大々的に出すと、先生のファンしか集まらない。それを懸念されていたんです。

引用元:animatetimes.com

このように吉崎氏自ら自分の名前を出さないで欲しいとお願いされるシーンがあったとか。

通常、商業的な売り文句として「あの○○の作者、□□が手がける、△△が新登場!」などを使うのは良くありますが、それをすると自分のファンしか集まらないからという理由で消極的だったようです。

ただ、やはりビジネスですからプロモーションする側としては名前を使いたい。

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少しで良いから名前を使わせてくださいという流れで、「コンセプトデザイン」という肩書になったんですね。

自分の絵を意識しないでほしい

けものフレンズのコミックも発売されていますが、漫画を描いているのはフライ先生で、吉崎観音先生ではありません

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元イラストは3頭身程度なのに対して、漫画版は7~8頭身くらいになっています。

けもフレのアニメに関しても「8頭身のキャラがギャグをやるとなまめかしく、逆にに3頭身のキャラがシリアスをやると泣けない」という理由で現在の頭身に落ち着いたようです。

アニメの情報を出したとき、吉崎先生が大好きなファンから「これは吉崎観音さんの絵じゃない!」と言われたそうですが、これは吉崎氏の意向なのだとか。

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福原:はい。ですが、僕らは吉崎先生からは「自分の絵を意識しないでほしい」と言われたんです。アニメはアニメらしい絵でやってほしいと希望されていたんです。

引用元:animatetimes.com

ひとつの概念としての「けものフレンズ」

けもフレのゲームにしても、アニメ・コミックにしてもそうですが、まず「けものフレンズ」という大本の概念があって、それに付随するメディア群という構想がうかがえます。

ですから、原案のキャラ絵と違うから云々という指摘はナンセンスかもしれません。

これが本家だとか原作だとか、詳細設定までしてしまうとそれが「正解」になってしまうため、あえて言及せずにぼかした状態で展開されているんですね。

さしずめけものフレンズはひとつの概念といったところではないでしょうか。吉崎氏が「原作は動物だ」と言っているのも理解できる気がします。

動物が好き?よろしい、ならばフレンズだ!二次創作歓迎や開放的なスタイルも人気の秘密。「のけもの」はいないのだ

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けものフレンズは公式に「二次創作に関するガイドライン」を公開しており、二次創作に対してとても寛容的になっています。

けものフレンズ公式サイトの画面右上にある「けものフレンズって?」という部分を押せば全文を見ることができます。

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引用元:けもフレ公式サイト

もちろん決まりごとはありますが、このように二次創作活動を歓迎するスタイル。

キャラクターの絵にしても、けもフレの世界観の設定にしても、受け手に押し付けないという一貫した姿勢があったからこそアニメの盛り上がりを生み、ここまで話題になったのだと思います。

すごーい! たーのしー! 認め合うのがフレンズ!

よく何か作品を語るとき、コアなファンが「原作の○○を読んでいない(プレイしていない)やつはにわか」などと評する傾向がありますが、これが結局は新規参入の妨げになってコンテンツ自体が先細りする大きな原因でもあります。

けものフレンズプロジェクトのコンセプトは、いわゆる「原作」をあえて鮮明にしないことで、どこからでも入りやすいのが魅力的。吉崎氏の言葉通り、原作は動物なのですから動物が好き!というだけでももうフレンズになれちゃいます。

アニメのオープニング「ようこそジャパリパークへ」の歌詞にもありますが、けものはいてものけものはいないのです。こういう土壌が、けものフレンズ人気の秘密なのかもしれません。

アニメはまもなく最終話を迎えてしまいますが、今後のけもフレの動向に注目したいですね!

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